おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

苦戦中。

2005-12-28 08:22:39 | ポラロイドーシス。
届いた「表革張替えセット」一応、作業中。

一応でなく、立派に作業中なんではあるが、まだ新しい革は貼っていない。
その前の段階を始めたところ、写真撮りながら…なんて状況じゃなくなって来てしまい、結局、撮っていない。

まぁ、手順としては、オリジナルもしくは、既に貼ってある革を剥がさなければならないのだが、これが手強い。部分的には「ペリペリリ…」と、苦も無く剥がれて、キレイに下地である薄い金属板(ステンレスらしい…)が出て来るのだけれど、場所によってはこの金属板ごと剥がれちゃったりするのだ。元々はこの金属板と革が一体になったパーツを本体に貼り付ける…と言う形が正しいのかも。

極力、この金属板を剥がさない様に革を「むしる」形なのだけれど、ちょっとやそっとじゃキレイに剥がれてくれない。アルコールやベンジンを染み込ませながらトライしてみたけれど、非常にキビシイ。まぁ、そんなこんなでむしり残ってしまった革や接着剤を剥がすための「剥離剤」も一緒に購入してあるのだから、あまり気にはならないのだが、金属板が剥がれてしまうのは想定外なので、慎重に進めなければ…。

あらかた、むしりとった後に、剥離剤を使って金属板をキレイにむき出しにするのだけれど、この剥離剤は恐ろしく強力で、購入元のWEBページに書かれてある通り、本体がシルバータイプのモデル以外には使えない。本体が溶けてしまうから。

私のはソナー付きのシルバーモデルだから、張替えセットと同時購入したのだけれど、シルバー以外の場所にうっかり付けてしまうと恐ろしいコトになってしまう。例えばソナーの部分。黒い樹脂製のブロックがソナーなしSX-70と比較して目立つのだけれど、この部分に付けてしまうと遠慮なく溶ける。

「あっ!」

と、直ぐに拭い取ったんだけれど、拭い取った方向に遠慮なくただれてしまった。まぁ、深刻なレベルでは無いので、後から塗装すればいいのだけれど、心配な人はちゃんとマスキングした上で剥離剤を使う方が良いね。

恐ろしく強力な剥離剤のお陰で、ピカピカのシルバーボディになる。革の残りとか、接着剤の残りとか、跡形も無い。とても強力なので、拭き残した剥離剤があったりすると何が起こるか判らない…ってコトもあるので、アルコール分の多く含んだウェット・ティッシュで全体をキレイに拭きまくる。本来なら、この次にいよいよ、新しい革を貼り付けるのだが、薄い金属板が剥がれかかっているコトもあり、これを何とかしなければならないのである。

剥がれかかった隙間から中を覗くと、接着剤の枯れ果てた残りが黄色く見える。工作の時間に多用したが、その黄色さがうらめしくも思ったいわゆる「ボンド」。見えない部分だから同じボンドでも良かったのだが、せっかくだから黄色ではなく「無色」タイプのものを流し込み、隙間の両面に薄く塗りつけてから圧着するのだけれど、これが…くつかないんである。

もしかしたら、剥離剤の成分が隙間から入り込んで接着力を弱めているのかもしれないが、金属板の反り返りに接着が耐えられない…感じのほうが強いみたい。そもそも張り替える原因が「ペコポコ…」だったのだけれど、革の劣化が縮みを呼んで、その縮みにそって金属板が剥がれたのが「ペコポコ…」だったようだ。

なんとか圧着し続ける方法を考えて、その状態を維持しておかないとイケナイ。プラモの小さなパーツなら洗濯ばさみで何とかなるんだけれど、結構な厚みがあるカメラだったりすると、なかなかねぇ。でもこれを解決出来ないままに新しい革を貼ってもあまりよろしく無いワケで…。

てなワケで、この状態で作業はストップ。もっと強力な接着剤と言う話もあるが、修理の際に剥がす必要があるとしたら、あまり使いたくない。部分的には金属板も取っちゃって良いらしい話もあるのだけれど、なるべく付けたままの方向で進めたいところ。でも、革がうまく剥がれないで、取る他に無くなる場合もあるだろうなぁ…。

これさえ解決できれば、あとは新しい革を貼る作業だけなので、それほど難しくも無さそうである。質感も手触りもなかなか良い革なので、出来上がりが楽しみ。均一にワニ革模様が入っているワケでもないので、普通のカメラに貼ってある様な感じと違うコトもなかなか良さそう。カスタムメイドの1眼レフカメラなんかにはこうした不均等な柄の革が貼ってあったりしたもんだが、量産品では普通に一面シボ…。

購入元ではそうしたタイプの革も扱っており、SX-70だけではなく、レンジファインダーの名機や一眼レフの名機向けのセットが用意されている。うれしいコトに、私のかつての相棒だったNikonF3用の張替えセットもあったりするので、ほとんど使わず、オブジェ化しているのだけれど、張り替えてあげようと思う。とは言っても、すでにオリジナルの状態ではなく、スポンジゴムが張替えられているのだけれど…。
今に思えば、無茶して貼ったんだよなぁ。瞬着使ったし…。

そんなわけで、薄い金属板に苦戦中。剥がすのに苦労している人は、気をつけて欲しいところです。


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