おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

尖閣ビデオ。その2。

2010-11-06 06:44:44 | 我思う、故に書くなりよ。
さて、残りのビデオはいつアップされるのかな?

それはさておき…案の定、朝から大騒ぎとなったが、未公開のビデオがこうした形で世界に公開されちゃったって事は、歴史的な事なのかもしれない。

それよりも…

「…暴露にマスコミが一切、介入していない…」

って手法の確立が超絶驚きなのである。

犯行声明だとか、予告だとか、得てしてマスコミの介在が必ず伴っても来たものだが、今回はスッパリと無い。
ほとんどのマスコミが後追い、追っかけに終始せざるを得ない状態が続いている。

こりゃスゲー事だと思う。アメリカでかつて起きたウォーターゲート事件もその秘密の暴露はマスコミに向けられたモノだったし、それはそれでインパクトが大きく、大統領が辞任したものだけれど、それすら上回るモノが日本で…。

まぁ、今のところ、件の映像の真偽は定かではない。

定かでもないのに、このインパクトなのは、その質の高さがそれらの心配を凌駕してしまってもいたからである。

中国は捏造された映像だとは言っているが、誰がどう見てもホンモノと信じるだけのクオリティーがそこにあったワケで、その破壊力と来たら…。ま、暴露から1日経っても調査中なので、その真偽は定かじゃないのだけれど、映像からは日本の巡視船が中国の漁船に何をされたかハッキリと判るワケである。

仮に、この映像を日本政府が偽造だのニセモノだの言い出したら…国民は政府を信頼するだろうか? 同様に、中国を信頼出来る国と認知するだろうか?

ホンモノであっても、その破壊力はそれ相応に…って事だ。

当初暴露された映像の数々は削除されてもいるが、この世から抹消する事も出来ない。コピーはいつでもどこでも現れる。

また、今日明日で2度と暴露出来なくする事もムズカシイワケで、第2、第3の映像の暴露があるかもしれない…と言う、当事者にとっては恐怖以外に何もなかったりするワケだ…。

sengoku38氏が、そうした複合的な事まで考えた上で…と考えるのはまだ早いかもしれないが、日中両国にとって致命的な事になる映像の暴露が無いとも限らず、それはそれで多くの国民が待ち望んでもいると言う、奇妙な状態。

…どうだい? 素晴らしいだろ? 政権潰すのに、銃は要らなくなったんだぜ…。

そんな声も聞こえてきそうだ。もはや、日本の現政権に絶大な信頼を置いている人間なんか、頭がどーかしちゃってるぜ…ってレッテルが貼られてもおかしくない。そもそも、政府として毅然とした態度に終始していれば、こうにはならなかったのは誰もが知っている。この先、この政権のどこを信じたらこの国が良くなるのか? これからどうなっていくのかさえ皆目判らない状態にダメ押ししてくれているんである。

ま、日本人はのんきだから、すぐさま情勢不安にはなったりもしないが、潜在的にそうした不安をあおる事には成功してもいるんである。また、そうした不安が国をダメにするとも限らない。とりあえず、政権交代でもしてもらわないとダメかもしれない…って事だけで、十分な破壊力なんだよね。

たまたまかもしれないが、マスコミさえ介在させない手法でこれだけの結果をもたらす事をやってのけたと言う、歴史的な事件にはなると思う。また、この映像を記録したDVDを市中に無造作に放置する事件も起きている。非常に古典的な手法ではあるが、その中味を考えたら、これも破壊力を十分に持つんである…。

sengoku38氏の追撃はあるのか? ないのか? 真相を国民に見せない事にした政権への不満は、sengoku38氏への期待へと替わっている。映像の性質上、犯罪者には違いないものの、憂国の士であり、ネ申にもなった。映像に残る犯罪を犯した連中を釈放した連中が、その真実を暴露した者を裁くためにやっきになっている日本。

このパラドックスな日本が「おもしろくない…」ワケが無い。



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