おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

…Cで…。

2010-10-15 19:44:50 | おじたん。的便宜耳机評論。
ディスコンになっちゃったんだなぁ…鎌ベイKro。
愛用するヘッドホンのPRO5もついにディスコンとなり…Mk2になるとか…。

新しいモノへの誘いが絶えない季節ではありますけれど…。

鎌ベイKroは元気だが、PRO5はボロボロに…。例によって例のイヤーパッドの表面が経年変化でボロボロになってくるヤツ…なのだが、ちょっと早い気もしなくはないよなぁ…。夏の暑さがいけなかったのかな…。

さて、鎌ベイKroはニッパーくん専用かと思いきや…今はBOSEの363を繋いでいる。

年に1回だか、NHK-FMで放送される「浜松アーカイブス」の蔵出しを聴くために、わざわざ設置し直して、ニッパーくんと交代してもらった。

この放送ではCDとかのデジタル音源は放送に乗らず、全てがアナログ音源となっていて、今では貴重になってしまった音色が聴ける少ないチャンスなのだ。

…世代的に言えば、おじたん。はバリバリのアナログ円盤世代になるんだと思うが、家庭の事情で円盤の再生装置が持てなかったため、円盤系のアナログは詳しく知らないのである。…れいこーどーで借りてくるとか、クリーナー液をプシュプシュしながら、じわじわした赤い黒板消しみたいなのでクルクルと磨き上げるとか、回っている円盤に針を落とす…なんてのは経験が無いのである…。

それでも、買った記憶はちゃんと残っていて、初めて買ったアナログ円盤はデビッド・ボウイのレッツダンスだった。ま、他にも幾枚か一緒に買っているが、周囲でこうした楽曲を買って聴くヤツがいそうもなかったので、自分で買うほかに聴けなかったんである。

聴けもしない円盤はどうするかと言えば…後輩に頼んでカセット・テープに落としてもらっていた。

LPと一緒に、白く、やたらと重く、そしてやたらと高いソニーのカセット・テープを後輩に渡して…

「…ドルビーCで…」

…シブイだろ? Cで聴けるウォークマン・プロなんか、あっさり壊れちゃって意味無いんだけど、ここはCじゃなきゃダメなんだよ。正直なところ、BだってCだって大差ないし、違いなんか判らないんだけど、Cにこだわるトコロがおじたん。の青春時代…。

かなりグレードの高いオーディオでカセットに落としてもらっていたので、アナログ円盤ならではのデメリットを音として感じていたなんて事も無かった。ほどなくしてCDが登場するが、実際に聴いてみても、大きさ以外に何が良いのか判らなかったっけ。

「…ひっくり返さなくていいんです…」

あー。そうな。あの頃はLDもひっくり返して見てたから、それほど苦でも無かったが、そうした便利さは確かに。
頼まれて録音する身としては、面倒な作業だったんだろう…。

さて、昨年もこの番組を聴いているが…今年のは音がイイと言うか…針飛びとかほとんど無かったんじゃないかなぁ…。1日目の最初の方であったか…。音源にもよるけれど、非常に良好な状態で聴けたのは驚き。

そうした微妙なあたりをちゃんと聴こう…って事で、363で、鎌ベイKroで、聴いてみたかったんである。

これがまた、驚き。RD-VH7PCで受信して、そこから音を出すのと、そこから鎌ベイKroに繋いで音を出すのとでは、艶とか伸び、奥行き感ってのが違うんである。後者の方が、そうした微妙な感じを感じ取れる様に音を出している。

普段CDで聴いている楽曲をアナログ円盤で聴く…ってのは、ウチじゃあ恐らくもうムリなのだけれど、ラジオならそれも出来るワケで…高音の伸びとか艶は…

「…こんな音出るの?…」

ってくらいに驚いちゃったなぁ、ボク。

とは言え、アナログ円盤で新譜がバンバン出る…なんて事も無いので、過去の資産の発掘と活用に…って事に限られもするんだろうけれど、愛好者は未だに多いと聞く。

CDすら、その形を失いつつある中で、大きな円盤をキレイに回して…って世界がまだしっかりと残っている事を、忘れちゃいけないし、そこは人間が音を楽しむって事で、通ってきた道でもある事を棚上げにしちゃダメなんだなぁ…と思ったり。

んじゃ、真空管アンプでもいっとくか…。蓄音機とセットで。

そうも行かないのが世の常だが…そうした世界の音を知らない事がなんだかとても悔しくなってしまったんだな。
いろいろと知っておく事の大切さ、大事さ、そうした事をあの頃に気付けば…と思うと、悔しいなあ、おい。

ナウでヤングな若者諸君には、イイ音をたくさん聴いて、脳に残して欲しいと思う。電気信号的配信音楽にない、味わいの豊かなアナログな音を脳味噌で味わえる機会があったら、大いに触れて、その耳から脳に伝えてあげて欲しい。そうする事で、得られる経験値の大きさははかりしれないモノがあるのよ…。

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