おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

殺人の多かった9月。

2004-09-28 22:27:31 | 我思う、故に書くなりよ。
まぁ、とんでもないヤツが多くなったって事なのかなぁ。

一家4人が惨殺されて放火とか、殺して川に自動車毎流しちゃうとか、1人暮らしの老人を殺害して回ったとか、物騒な事このうえない。どれもがアンビリーバボーな事件ばかりだと言う事も去ることながら、単に「殺人」と言うだけでは済まない問題が見え隠れするのだよ。

まずは放火殺人。これは謎だらけで、警察もわけわかんねーって状態。証拠たるもの、全て灰になっちゃったから、日本が世界に誇る科学捜査も限界なんだと思う。従来の定説から類推すれば「怨恨」って事なんだろう。明らかになっている報道内容からもこの線が一番動機に近い様だ。ところが、犯行から考えると複数犯と考えるのが妥当な様で、複数の者から恨まれていた事になる。これも、ちょっと変な気がする。内1人が強い恨みを持っていたと考えて、残りはこの1人に付き合ったワケだ。でも、大金を盗んだと言う事でもない。じゃあこんな割の合わない事に、何が目的で付き合ったのかと言う謎が出て来る。殺人を楽しんで行う意図だとすると、放火がわからない。逃げる時間が稼げなくなっちゃうからね。そのままだったら、外出している家人が帰宅するまで犯行がバレないのだから火を放つ必要が無い。そこまでのリスクを犯しながら、ここまでの犯行を行うのも、周到な計画が少なからず必要だと思う。侵入経路もハッキリしておらず、凶器も刃物については一般家庭には無さそうな頑丈なものらしいし、放火に必要とされた灯油も大量に持ち込まれていると聞く。何がそこまでさせたのか、謎だらけって所が余計に怖い。新しい犯人像って物への研究にも力を入れなくては追い付けないと思う。

殺して、川に流しちゃった方は、犯人が捕まっているので、いずれ詳しい事は判るだろうと思う。まぁ暴力団絡みなので、射殺だの、遺体にブロック付けるだのってのは判り易い。それはともかくとして、もっと重大なのは、この犯罪に近い所にいる人間が、銃を持って警察署に赴き、署内で自殺を図った事だ。一見、暴力団=銃器と言う非常に判り易い事なんだけれど、この人は「自首」しに赴いたワケではない。家族が事情を聴かれている事に対して「説明」しに赴いたと言う。それも「警察署」へ「銃器」持参で、である。普通では、こんな事は有り得ないワケで、事件もショッキングなら、この街も相当ショッキングな街って事になってしまった。暴力団対策という物がいかに大切なものか、改めて考えさせられるのである。だって、暴力団の幹部だって、分かってるんだから。

長野で続いた独居老人を狙った強盗殺人も、犯人が逮捕されているが、それ以上に大きな問題が露呈している。それは「冤罪」と言う犯人の捏造である。警察が被害者の家族を犯人にしようとしたワケだ。疑われた人へ、別の家族に自首を促すように説得を頼むとか、また、それ自体無かった事にするとか、これを公にすると「ただでは済まない」と脅している。ただでさえ、身内を殺されているのにだよ、ろくな調べもせずに家人を犯人扱いして、なおかつその子供を呼び出して恫喝しているなんて、警察はそういう所なんだと諦める他にないのだろうか? おまけにだ、長野県警は以前にも同じ事をしている。松本サリン事件で、被害者の家族を完全に犯人にしてしまい、とんでもない被害を生み出しているのだ。不幸中の幸いなのは、この被害を受けた方が、長野県公安委員をされている事。同じ不幸を繰り返さないためにも、徹底した調査を望むところだ。どちらも、真犯人が捕まっていなかったら、きっとそのままだったワケだ。にも関わらず署長は「捜査に問題は無かった」とまで言っている。こんなに恐ろしい事は無い。ちなみに、県警本部長は27日の会見で「長い時間をかけて説明したい」と言っているが、説明して納得すると考えている時点で「ダメ」。どう説明したって、子供を呼び出して自首を促すように頼むわ、呼び出した事自体無かった事にするわ、これを口外したらタダでは済まないだの、説明して誰が理解できる? 警察の捜査はこういうものです…って言うのか? それで納得しろとでも?

重大事案が続いている中で、未だに警察って所がこういうレベルでしかない事を反省すべきだと思う。地方自治体の問題で済まされる事ではなく、国家公安って言う問題だと思うのだよ。そろそろ警察以外に警察権を持たせたFBIみたいな組織があってもいいんじゃないかと思う。正直なところ、我々は警察を頼る以外に道は無い。しかし、信頼の置けない警察はいらないでしょ。この辺も本格的に「サプライズ」してもらわないとダメなんじゃないだろうか。
Comments (2)
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