今日は広島文教女子大学の『人生論』という地域公開講座を受講してきました。
今日の講師はジャパンプレス所属でフリージャーナリストの藤原亮司さん。
2012年にシリアの内戦取材中にアレッポで命を落とされた山本美香さんと同僚でもあり、その山本さんの活動も交えたお話をお聴きしました。
私たちと何ら変わらないシリアの人々の日常生活。
iPhoneも持ってるしパソコンも扱う。休日には音楽を聴き、家族の団らんがあり、食事やデートを楽しむ。
そんな街がある日を境に戦場になる。
シリアの内戦は2011年に始まった政府軍と反政府軍の戦い。
政府軍は政府に歯向かう者は自国民であっても兵士でも一般市民でも無差別に殺傷する。
反政府軍の兵士たちは、そんな無差別殺傷が嫌で政府軍を逃げ出した人々がほとんどだそう。
そんな内戦地域は命の保証が無くあまりにも危険なため大手メディアは報道カメラマンを派遣することが出来ない。 藤原さんや山本さんのようなフリージャーナリストたちはそれこそ命がけで戦地に出向く。前線の日常を伝える。そこに住む人、その生活、国を捨てて難民として生活する人々の過酷な日常。
「知って欲しいんです。戦争は遠く離れたところで起きている特別なことじゃない。そこに住む人は我々と何ら変わらない人々だということ。そこで生きている人がいて生活している人がいるということに、想像力を働かせてほしいのです。」
学生たちは何を感じたろう。
戦争が起きるということがどう言うことかわかっただろうか。
今、世界では至る所で戦争や内戦が起こっており、実は、それはその地の当時者のためではなくその地で戦争や紛争を起こさせてどちらにも武器を輸出して儲けようとする「外の国々」が深く関与しているということは、普通の人はあまり知っていない。
何故戦争が起きるのか、そして何故終わらないのか。
それはイデオロギーの問題でも、宗教の問題でもなく、俗にマッチポンプと言われる戦争仕掛人が戦争を仕掛けていくのが理由。国民はまんまとダマされる。簡単に「正義のために戦おう!!」となる。
そして私たちの国、この愛すべき日本も911のアメリカの自作自演テロをきっかけに起こされたイラク戦争にまんまと加担させられてしまった。
そして日本の国は少しずつ戦争に向かわされている。
それに気付いてる人はいるんだろうか。
気付く人が多ければ戦争は止められる。
【戦争に向かうパターン】
1.仕掛人が政府に圧力をかけて少しずつ国民に増税させて、じりじりと市民にストレスを与えていく。
2.その国の少数民族の人々(日本なら在日朝鮮や在日韓国、アイヌの人々)を特別扱いする。
3.少数民族を優遇しつついかに自分たちが不当な目に合ってるかという不満を募らせる。
4.少数民族の人に武器を与え、反乱を企てさせる。
5.ある日、突然国内で少数派を装った仕掛人によるテロが起こる。
6.多数民族と少数民族との間で紛争が勃発する。
7.仕掛人たちは、どちらの側にも武器を供給する。
8.いよいよ収拾がつかなくなるくらい内戦は激しくなる。
9.戦争を集結させると言う名目で、仕掛人たちの国の武力が徐々に投入される。
10. 戦争終結と同時に国は仕掛人によって植民地化される。
まず知ること、関心を持つこと、想像すること、自分の立場でできることがあるか考えること、考え続けること、発信すること、何かに参加してみること。
こうしてそのことに関わってる人の「生の話」を聴くのはとっても重要。
とっても貴重な話を聴くことが出来ました。
藤原さんありがとうございました。
藤原さんは、山本さんとともに戦地取材を続けられていた同じくジャパンプレスの佐藤和孝さんと共に、若手ジャーナリストの活動を支援する「一般財団法人 山本美香記念財団」も作られ、そちらの方でも活動をされているそうです。
私もこれからその活動も応援して行きたいです。
広島文教女子大学の『人生論』では、私も7月15日(火)に授業をさせていただくことになっています。
私はシンガーソングライターという立場でいろんなことをお話しさせていただきたいなと思っています。
ぜひ申し込み不要で、直接大学に来ていただけたらいいみたいです。
ぜひ多くの方に聴きに来ていただきたいなと思っています。宜しくお願いします。