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愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

「日本の10大新宗教」

2008年02月24日 | 書評
「日本の10大新宗教」 島田裕巳 幻冬舎新書

 候補者となって一番の悩みは、ゆっくりと机に座って考え事をする時間がほとんどないこと、特に本が読めなくなりました。寝る前に読もうと思っても疲れていつのまにか寝てしまいます。

 久しぶりに読破した本がこの「日本の10大新宗教」です。ちょうど電車で名古屋に行かなければならない用があり、面白くて一気に読み終えました。

 日ごろよく耳にするような新宗教の成り立ちや分裂の歴史や主な組織的特徴や協議の内容についてコンパクトにまとまっていてお薦めです。政治活動をしているとさまざまな宗教団体と関わりを持つことになりますが、意外に客観的に協議の内容や教祖について知識を得ることは難しいので、こんな本がないかと思っていたのでとても役立ちました。

 日本の新宗教の流れは、神道系、日蓮宗系、手かざし系等の系統があり、また、例えば、大本教の関係者がその後新宗教の開祖になっているなど背景を理解すると一見、混沌として映る新宗教を理解するのにたいへん役立ちます。

 過去の不幸な歴史から、政教分離を守ることは重要ですが、宗教と政治が歴史上密接な関わりを持ってきたことも事実です。人の幸せや幸福な社会を目指すという点や多くの人を一つの目的に向かってまとめあげるという点で宗教と政治は相通じるものがあると感じます。

 最近のスピリチュアルブーム等を見ていると、多くの人が物質的な幸福で満たされない何かを求めていることがよく分ります。宗教とは別のアプローチで政治は、幸福な社会とは何かを考えみなさんに提示しなければならないと思います。


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