「下流社会-新たな階層集団の出現」(三浦展/光文社新書)を読んだ。なんとも刺激的なタイトルである。
山田昌弘の「希望格差社会」で受けた衝撃を再確認した。
マーケティング・アナリストならではのデータでいま起こりつつある社会の階層化を鋭く描き出している。
「下流の男性は引きこもり、女性は歌って踊る」とか「第4の山の手論」には思わず、ウンウンとうなずいてしまう。
消費性向というのは、社会がどういう方向に向いているかを映す鏡である。政治や選挙にマーケティング論を持ち込むことは、ポピュリズムに陥る危険があり、手放しには賛成できない。しかし、一方で、政治は、いま社会がどこに向かっているかをしっかりと見極めて上で、社会の向かうべき方向を指し示す役割が求められている。
いま起ころうとしている階層化、これは我々日本人が求めている社会の姿なのか政治は国民に問いかける責任があるのではないだろうか。
人の性は悲しいもので、こういうものを読むと、自分は、どうしても、上流?下流?それとも中流?と考えてしまう。
そういう意味でも興味深い一冊である。
山田昌弘の「希望格差社会」で受けた衝撃を再確認した。
マーケティング・アナリストならではのデータでいま起こりつつある社会の階層化を鋭く描き出している。
「下流の男性は引きこもり、女性は歌って踊る」とか「第4の山の手論」には思わず、ウンウンとうなずいてしまう。
消費性向というのは、社会がどういう方向に向いているかを映す鏡である。政治や選挙にマーケティング論を持ち込むことは、ポピュリズムに陥る危険があり、手放しには賛成できない。しかし、一方で、政治は、いま社会がどこに向かっているかをしっかりと見極めて上で、社会の向かうべき方向を指し示す役割が求められている。
いま起ころうとしている階層化、これは我々日本人が求めている社会の姿なのか政治は国民に問いかける責任があるのではないだろうか。
人の性は悲しいもので、こういうものを読むと、自分は、どうしても、上流?下流?それとも中流?と考えてしまう。
そういう意味でも興味深い一冊である。