人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

厚生労働委員会一般質疑

2011年06月10日 | 国会
 6月10日、RFO法改正案の起草を念頭においてという理事会の申し合わせの上で、厚生労働委員会での一般質疑が行われました。
 
 被災地においても、社会保険病院等が地域医療の拠点として大きな役割を果たしました。しかし、RFOによる譲渡がなかなか進まない中で、長い間不安定な状態におかれた厚生年金病院や社会保険病院では、医師や看護師の離職や診療科の閉鎖等が進んでいました。委員会提出の法案が早く成立することを願います。

 今日は、久しぶりの厚生労働委員会での質問の機会だったので、全体で20分という短い時間でしたが、いくつか別の問題についても質問をさせていただきました。

 まず、消費税損税の問題。みんなの党の柿澤委員は、社会保険病院等の税制優遇の話を取り上げていましたが、社会保険病院も一般の病院も経営が厳しいのは同じで、その中で、消費税の損税が平均すると一病院あたり約6000万円あると言われています。医薬品の仕入れ代金はもちろん、設備投資等にも消費税がかかっていますが、保険診療は非課税なのでそれを窓口負担に転嫁することができません。厚労省は、診療報酬の上乗せで対応していると言いますが、実際には赤になっています。おりしも、税と社会保障の一体改革の議論が行われている、今こそ、これを見直すチャンスです。

 次に、自動車業界の土日操業にあわせた休日保育等の対応について。既に各自治体で対策を進め、愛知県では経費の追加に対して、財政支援を行うことまで決めています。浜岡原発の停止は首相の要請に基づくものであることを考えれば、国も財政措置を検討すべきです。「金の心配は要らないから。7月に間に合うように対策を進めてください!」というのが政治の役割です。この点について、小宮山副大臣は、官僚の用意した答弁ペーパーを超えて、安心子ども基金の活用や補助率のかさ上げについて財務省と折衝中で、しっかりやりたいと踏み込んだ答弁をしてくれました。

 最後は、ユッケでの食中毒の問題。都道府県の担当者の協議会が2002年からずっと法規制の強化を要望していたのに、それが放置されていた問題。現場からの貴重な意見がなぜ、結果として無視されてしまったのか、その原因を究明することが厚生労働行政をよりよいものにしていくために必要だと思います。
 私は、290円のユッケで、百平米超え3000万円台のマンションを思いだいました。馬淵澄夫代議士の政策秘書として、耐震強度偽装事件を桂冠した際、国交省は、建築基準法を改正し、規制強化を行いました。しかし、規制強化により、結果として、確認審査に長い時間を要するようになり、官製不況と揶揄される状況が発生しました。いくら規制を強化しても、悪意で脱法行為をする者は必ず現れます。むしろ、迷惑を被るのはそれまでも真面目にやってきた人ということにもなりかねません。今回の事件も、トリミング等の衛生基準をちゃんと守っていれば起こらなかったのかもしれません。規制を強化してもそれが守られなければ意味がないのです。机上の議論で意味のない規制を行うことないよう現場の声をよく聴くことが重要だと思います。

 政局に流れる国会ですが、地味かもしれませんが、質問の中で政府に確認すべきことは今後もしっかりと確認していきたいと思います。

* 質問の様子は、国会TVから、動画でご覧いただけます。http://www.shugiintv.go.jp/

 


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