人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

おそるべき、小泉進次郎

2012年03月06日 | 国会
 衆議院での予算審議もいよいよ大詰めを迎える中、今日も、テレビ入りの集中審議が行われました。
 自民党3人目のバッターとして立った小泉進次郎委員の質問は、他党の議員を含め、居並ぶ先輩議員たちを完全に食っていました。

 若さ、ルックスは言うまでもありませんが、感心したのは、質問(演説)の完成度の高さです。内容、演説の組み立てともに、よくポイントを押さえていて、あっぱれです。

 まず、「つかみ」。ここで、小泉さんは、被災地でのエピソードを語ります。
「福島の避難所での車座集会に参加した時に一人の若者に出会いました。彼は、この春から霞が関で働くことが決まっていて、他の省庁も内定をもらっていましたが、内閣府を選びました。なぜなら、内閣府なら故郷、福島の復興に関わる仕事をできるかもしれないからです。」
物語、ストーリーを語り、聴く者が情景を思い浮かべることで、心の扉を開き、聴く者をまずひきつけることに成功しています。

 次に、質問のテーマです。小泉さんは、社会保障における世代間の格差を中心に質問をしました。これは、私が2月15日の一般質疑で選んだのと同じテーマです。70歳から74歳の医療費の2割負担や受信時定額負担を辛くてもやるべきだと主張することは、今日のようにNHKの中継を通して多くの高齢者が視聴していると思われる時に言うことはリスクがあります。しかし、小泉さんは、これをわざとやっているんだと思います。投票率が高く、数も多い高齢者にとって厳しいことを言うことは辛いことだが、有権者におもねるのではなく、若い世代の代表として、辛いことをあえて言うのが政治家であり、それが政治家、小泉進次郎だというメッセージは、差し障りのない内容よりもずっと印象に残ります。私は、40歳ですが、30歳の小泉さんがこのテーマをやることで、世代閣の格差というテーマがさらに際立ちます。

 質問の運び方も巧い。自分も実際にやってみて分かるのですが、原稿を起こすと、ついつい自分の主張を一通り述べて、最後に「~大臣、如何でしょうか。」と質問する形になりがちです。しかし、これだとテレビを見ている人には、何を聴きたいのか、核心部分が伝わりにくくなってしまいます。
 それに対して、小泉さんは「私は、30歳です。35年後、65歳になった時に、野田総理、私は年金、もらえますか?」とズバッと核心をつく質問をします。

 若干30歳にして、臆することのない態度といい、末恐ろしい。小泉元総理のカリスマ性を確実に受け継いでいます。
 
 大いに刺激を受け、自分よりも10歳も若い小泉さんに感心しているだけでは恥ずかしいと、より一層の精進を誓いました。


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