友人の宋秀徹さんが<大阪にて永眠された在日コリアンの方々の略歴集>-「絆(이어지는 넋)」を出版されました。
1年前、宋さんから相談を受けてから本が出来上がるまで1年の間、ゆっくり、ゆっくり、少しずつ、55名の方々の略歴(弔辞を含む)を推敲及び校正をさせていただきました。校正をしながら幾度目頭が熱くなったかも知れません。
宋さんが前書きで書かれた文を少しだけ紹介いたします。
「2005年から機会がありまして在日コリアン社会の<葬祭)に携わる事になった私は<葬祭>を人生の最後を見送る場,故人様の歩んで来られた人生を振り返る場にと考えました。
没後通夜までの限られた時間ではありますが、ご遺族の方々から故人への想いや追憶を聞き取り<略歴>として整理、紹介してまいりました。(省略)
その過程でたくさんのことを学び、自身をかえりみると同時にこれからの人生の糧にせねばと常々思って参りました。
そしてこの宝物の様な資料を保存するため本にまとめることにしました。(省略) 」
この本は非売品です。遺族のプライバシーを守るため製本もご遺族が要求される部数にだけしたそうです。名前の公開を懸念されるご遺族を配慮してお名前を伏せて紹介させていただいた略歴もございます。
55人の方々すべて、艱難辛苦を乗り越え素晴らしい人生を送られました。もし機会がありましたら是非一度手に取ってください。