ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

日記 「写真で見る回顧展 4日目」

2012-09-07 22:12:16 | 日記
 


 朝5時半ごろ、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。「蘇生」という二文字が頭に浮かび金先生の自画像と白凛さんの顔が浮かんだのだ。

 朝食を済ませ、いつもは夫を送った後、リファの家に向かうのだが、今日は電話を入れ、行かないことを伝えた。詩を書くためだ。

 7時から11時までの4時間、洗濯も何もせず、ひたすら詩を書いた。書いては消し、消しては書くこと4時間、出来上がってみればたいした詩では無いが、詩が浮かんだ時はまず書くことにしている。(詩が浮かんでも忙しいから後でと思っていたら消えてしまった詩がどれほどあるか)

 バイリンガル詩「蘇生」をfbにアップした後お弁当作りに取り掛かった。今日は「ニョニョ風簡単素麺」だ。冷蔵庫に胡瓜が無かったので家から1分のところにある万代に行き購入した、ついでに海苔巻ずしも。



 出来上がった。すぐに出発して回顧展会場に向かった。自転車で今里まで行き、駐輪場に自転車を預け、地下鉄千日前線に乗って一直線、7つ目の駅が阿波座だ。階段上がって8番出口を出てまっすぐ、突き当たりを右折すれば会場だ。



 一人で座っていた凛さんと早速昼食だ。朝から秦勝元さんがいらして長い間絵を見てお話をしてくださったと教えてくれた。
 楽しくおしゃべりしながら素麺を食べていたら趙先生率いる大阪朝高美術部の学生たちが到着した。











 凛さんが昼食を中断して解説を始めた。











 途中、甲南大学の高先生がいらしてくださった。大阪第4の保護者のカン・ヤンスクさんもオモニムと来てくださった。お話を聞けば、昨年お亡くなりになったカンさんのアボニムが生前、金先生とご一緒に「ムジゲの会」の展覧会に出品していらしたそうだ。お名前を聞いたら確か聞き覚えのあるお名前だった。カンさんがアボニムのお写真を見せてくださった。共和病院での展示会の写真には金先生やアボニムのお顔が展示作品と共に残されていた。

 記念写真をお撮りした。FBアップの許可も得たのでここにアップする。


 
 中学時代の教え子なのだが良いオモニになられた。初めて第4に赴任した年にはお子さんを学童で見させていただいた。

 名残惜しかったけど、学童に向かわねばならない時間が過ぎてしまったのでカンさんにだけ挨拶し、解説を続けている凛さんのお邪魔にならないようそっと会場を後にした。

 阿波座駅の階段を下りかけたところで金先生のお孫さんのサンホ君とサヤさん(二人とも教え子)に偶然お会いした。二人とも立派な大人になられていた。(背が高くなっていてびっくりした。)

 1度家に帰り、すぐ学童に向かった。今日もあっという間に1日が過ぎた。







 あと二日だ。もっとたくさんの方々が観て下さったら嬉しいなぁ。








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詩20. 「蘇生」

2012-09-07 11:15:45 | 詩・コラム


「소 생」

그 작은 몸매에
그 애기같은 눈망울에
어쩌면 그런 큰 힘이 숨었는지

이름 그대로 름름한 그대여
사랑의 원예사여

1세 화가의 그림 통해
재일동포의 삶을 되살리고싶다고
후세들에게 그 정신 전하고싶다고

그대가 구상하고 소중히 가꿔온
금강석같은 시간을
가슴 울렁이며 바라봅니다

그대가 해빛을 부르고
그대가 물을 주지 않았더라면
결코 꽃피울수 없었던 오늘의 회고전

살아 움직이는듯한 화폭들
인물화, 풍경화, 선박, 동식물,동포생활
투쟁속에도 웃음을 안 잊던 1세의 넋

80여년 파란만장한 화가의 인생이
눈부신 빛을 뿌리며 소생하였습니다
작은 사랑이 피워낸 크나큰 꽃입니다

(2012년9월4일)

허 옥 녀

-감사를 담아 백름동무에게-


詩20.

   「蘇 生」

その小さな体に
その幼子のような瞳に
こんな大きな力が潜んでいたなんて

名前の如く凛々しいあなた
愛の園芸師よ

一世画家の絵を通じ
在日同胞の生きざまを蘇らせたいと
四世五世にその想いを伝えたいと

あなたが 想いを馳せ 大事に育てた
ダイヤモンドのような時間を
胸躍らせながら しっかり見つめます

あなたが陽光を呼び寄せ
あなたが水を注がなければ
咲かすことのできなかった 回顧展

いまにも動き出しそうな画幅の数々
人物画、風景画、船舶、動稙物、同胞生活
闘いの中にもユーモアを忘れなかった一世

80数年 波乱万丈 1画家の人生が
眩い光を放ちながら 蘇生したのです 
小さな愛が咲かせた 大輪の花です


    (2012年9月4日)

               許 玉 汝

―感謝をこめて 白凛さんへ




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尹東柱の詩(24) 「夜明けがくるときまで」

2012-09-07 07:24:35 | 詩・コラム


「夜明けがくるときまで」

           尹 東 柱

すべて死にゆく人びとに
黒い衣を着せなさい。

すべて生きゆく人びとに
白い衣を着せなさい。

そして一つの寝台に
しずかに寝かせてあげなさい。

みんな涙を流すなら
乳を飲ませてあげなさい。

やがて夜明けがくれば
喇叭(ラッパ)の音が聴こえるはずです。

      (1941・5)

「새벽이 올 때까지」

윤 동 주

다들 죽어가는 사람들에게
검은 옷을 입히시요.

다들 살아가는 사람들에게
흰 옷을 입히시요.

그리고 한 침대에
가지런히 잠을 재우시요.

다들 울거들랑
젖을 먹이시요.

이제 새벽이 오면
나팔소리 들려올게외다.

(1941/5)


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