ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

「私の心の中の朝鮮学校」 日本語版出版記念イベント&コンサートin大阪

2012-09-29 07:51:05 | 日記
 9月28日午後7時半より在日大韓基督教大阪教会4階にて「私の心の中の朝鮮学校」日本語版出版記念イベント&コンサートin大阪

が、行われました。

 150人を超えるお客さま方が会場を埋めてくださいました。

 

 7時半にコンサートが始まりました。





 チェリストであり、全国のウリハッキョの中から18校を訪ね、子供たちに音楽を聞かせ、そのイメージを絵に描かせた「paiamxkids プロジェクト」代表のイム・キョンアさんが「本の出版報告」をしました。



 東京から日本語版の翻訳をしてくださったユン・チスさんも到着されてすぐに簡単な挨拶をしてくれました。急だったのでシャッター押すのが間に合わなかってごめんなさい。



 今回来阪できなかった権海考さんからのビデオレターが放映されました。



 3番目にウリハッキョの美術教育について画像の解説を混ぜながらトークが始まりました。

 チョ・ガンレ、ヒョン・ミョンスク、キン・ミョンファ先生が主に発言され、また鳥取大学准教授の社会学者ー仲野誠先生、イム・キョンアさんも子供たちの絵に対する感想と民族教育における美術教育の魅力についてを述べられました。







 次に大阪朝鮮高級学校美術部の学生による「アートパフォーマンス」が始まりました。イム・キョンアさんが即興でBGMを演奏してくれました。

 まず美術部主将の挨拶がありました。中学時代の教え子ですがもとは吹奏楽部で大活躍した学生です。作文やウリマルの朗読もとても上手な学生でした。今回のパーフォーマンスは美術部全員で行いました。








 1部が終わり10分間の休憩の後、2部が始まりました。

 最初に河津聖恵さんと私の朗読です。61ページから95ページまでのエッセーの部分だけを二人で10分間朗読しました。

 バックにはプロジェクターで本書の朗読部分を流してくださりピアノとチェロの生伴奏までつけてくれました。

 最初、マイクの音が聞こえ無いというアクシデントがありましたが、冷静に対処し最初からやり直しました。









 次に大阪朝鮮高級学校声楽部の女声重唱が始まりました。1曲目は「忘れるな」でした。

 清らかな歌声に客席はシーンと静まり返っていました。



 1曲目が終わり,声楽部の主将が挨拶に立ちました。中学時代の教え子です。中学時代、独唱部門近畿地方大会で金賞を受賞した学生です。

 自分たちが受けている理不尽な差別に対する怒りと悲しみがこみ上げたのか、涙で何回も挨拶が途切れました。

 客席からもすすり泣く声が聞こえてきました。子供たちに悲しい思いをさせている自分たち大人の無力さをしみじみ感じ、私も子供たちに対する申し訳なさで涙が止まりませんでした。

 こんな日にまで「海坊主」は日章旗を掲げ、2時間の間、会場の玄関でずっと暴言を吐きながら妨害をし続けました。

 会場に入ろうとする輩を食い止めるため、何人ものスタッフやお客様が会場に入れず申し訳ないことをしました。

 「海坊主」は今日もこのブログを見ていることでしょう。人間の屑としか言いようがありません、日本の方々が「同じ日本人として恥ずかしい、申し訳ない」と何度も仰っていました。



 涙、涙の挨拶が終わり祖国が一つになることを望んで学生たちが「リムジンガン」を歌ってくれました。又会場からはすすり泣く声が聞こえてきました。





 次にイム・キョンアさんのチェロ独奏です。

 バッハの「無伴奏チェロ組曲第6番」よりプレリュードを演奏してくれました。

 イムさんは昨年11月27日、「無償化除外反対アンソロジー」と、この本のハングル版の出版記念コンサートに招待され、一緒にソウルでのコンサートに出演しました。

 最初会ったのは、その前の年の2010年12月26日の枝川でのコンサートで共演したときでした。もうお会いして2年以上が経ちましたがいつも落ち着いていて素敵な演奏を聞かせてくれます。



 8番目はアンサンブルです。はじめにイムさんとリャン・クジャさんがシューマンの「ラングサム)を聞かせてくれました。
リャンさんは丁寧な演奏でチェロにとても気配りをされていました。素晴らしい共演でした。



 続いてコ・リョンウさんのチャンセナプが加わり「風笛」が演奏されました。とても素敵な心に染み入る演奏でした。



 主催者側を代表して「イムジンダリ」のリ・キガンさんが感謝の挨拶をされました。残念ながら最後の出番があったので写真を撮ることはできませんでした。

 最後に出演者全員で在日の教員が作詞し、南の「ウリナラバンド」のメンバーが作曲した「ウリハッキョは心のふるさと」を合唱して無事コンサートが終了しました。

 予定より終了が30分遅れましたが、10時ぐらいから出演者と希望者で懇親会が開かれました。20人以上の方々が参加されました。

 終了まぎわ(12時ちょうど)に東京から来てくださった本書の翻訳者ユン・ジスさんと写真を撮りました。6月22日東京での「モンダンヨンピル コンサート」でお会いしてから、ちょうど3か月が経っていました。相変わらず凛々しい方です。


(長崎さんとご一緒に)


(再会を祝して3人で)



 色々なことがありましたが無事イベント&コンサートを終えることができ本当に感謝しております。

 スタッフの皆さん、出演者の皆さん本当にご苦労様でした。

 そして何よりも平日にも関わらずご来場してくださった皆様、本当にありがとうございました。本も50冊購入していただきました。

 最後まで妨害からコンサートを守ってくださった皆さん、本当に有難うございました。
コメント (2)
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