ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

この穴は ???

2008-04-16 00:28:26 | 第1紀 をかしら屋


この穴は、厨房脇の小部屋に付いている。
換気口かといえば、まあそうでもあるがと答えよう。
実際は吸気口である。

焼肉屋というのは、昔は室内がもくもくであったが、今は排煙設備が整って、きれいなものである。
そう、匂いも気にしなくて良いことが、女性も気軽に入れるようになった一因である。

さて、「をかしら屋松園東黒石野店」は無煙ロースターで、ロースターの下側から排気される仕組み。
一説には、この発明が現在の焼肉ブームを呼んだという。

「をかしら屋盛岡大通店」はというと、昔ながらのガスロースターで、上引きといわれる排気口がロースターの上にあるスタイルである。



個人的には、こちらの方がホルモンには適している気がする。
ただし、吸う力が強いから、脂の多い牛小腸などを焼くと、「ファイヤー!!」となり見応えも充分である。

さて、サラリーマンや女性客は煙の匂いを気にするから、当然のように排気の力をあげる。
汚れた空気が抜けるから、新しい空気を入れなければならない。
吸う力が強ければ強いほど、入れる空気の量も増やさなければならない。
排気と吸気のバランスが焼肉屋の設計の妙だ。

まあ、穴空ければ空気は入る。
しかし、鉄筋の借り物のビルに大きな穴を開ける訳にもいかない。

そして、外気を入れるということは、夏暑く、冬冷たい空気がもろに室内に流入するということだ。
全てエアコンで調整すればいいのだが、焼肉屋の必要とする吸気の量はすごい。
常連の空調屋さんが言うには、普通の三倍の設備が必要なそうだ。

まあ、そんな豪勢な設備に掛ける金が無いのは私だけでもあるまい。
従って、穴が多くなる。
直接、客席に熱いやら寒いやらの外気を入れる訳にはいかないから、無難なところを探す。
大体は、厨房とか、天井裏とか、倉庫とかそんなところだ。

そして、ここに穴があいている。
この小部屋で私は作業する時間が長い。
冬、冷たい氷点下の外気がこの小さい部屋に流れる。
やあ、ふたをしたくなるのもわかるかな?



天井には太い排気ダクトが何系統か走っている。
まるで工場みたいな裏舞台であります。

今日は、ほんの裏話でした。

PS:ところで暑がりの私。夏、この穴から入る熱気に耐えれるんだろうか?

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