ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

白、しろ、シロ

2012-02-15 07:43:23 | 第1紀 生きる
少し寝過ごした。
7時チョイト過ぎ。
事務所のカーテンを開けると、意外にも雪降りだった。
少し寒さが緩んだやと思ったが、寒いのと雪とは確かに違うのだ。
窓越しの世界は、「白」とモノトーンの北国の冬の世界に戻った。

昨夜はやはり「特異日」で、たぶん盛岡大通のあちこちにポッとピンクに染まった初々しいシーンが茶褐色の食べ物と物語をつくっていたのだろうが、ホルモン屋はカウンターにパラパラと独りのみの男性がいつものようにビールや酒とともにホルモンをつついているだけで、それはこの店のいつもの日常の姿とさして変わらぬもので、さすがに普段は威勢のいいホルモンヌ達は時と場所をわきまえ今宵は少し心をときめかせて他のどこかにいたのだろう。

予測通りといえばその通りであるが、こうも予想通りだと少し平常心を失いそうになる。
ホルモン屋には来てほしくない特異日があり、クリスマスや、節分や(お父さんは家に帰って鬼の役目を果たす)、この日や、桃の節句や(嗚呼)、こういった公的な日の他にも結婚記念日やなんやらかんやらと各種揃っておるのであります。
まぁいいや、、

だから昨夜もアルコール抜き。
先週も二晩、今週もはや二晩目であって、これは長い人生では相当に珍しい現象で、頬をさわったらなんか少しばかりスキットした感じがあったりして、これは続けてもいいかなとストイックな方向に向おうとするが、まぁ三日続いたためしがない。

そして、昨夜はノンアルコールだからつまみも簡単で、マルイチで買った一袋26円のもやしと1袋5枚入り80円の油揚げ、つまり一枚16円なりのそれを刻んだのを鍋で軽く炒め煮にして軽く片栗粉で水っぽいのを固めたものであるから、原価は42円。
それなりの時はそれなりにすごす、知恵っていう嫌な奴を少しは身につけた中年男である。
こんなんで幸い一時気にしていた「しろ」っぽいウ○コも、すっかり元気な茶褐色(コンチクショウ!)に戻っている。

そして三番目の「シロ」。
酒が入らないと眠れないのは怖がりのせいであるから、昨夜は酒がわり、眠剤がわりの蒲団の中のほんの数ページの読書のあと、電気スタンドを逆に向け灯したまま眠りにつこうとした。
明るさが怖さを少し和らげるはずであるが、それでもなかなか寝つかなかった。
こういう浅い眠りが続く時は、断続的に夢を見るのだが、朝方に見た夢には珍しく亡き父と本籍を残してある生家が出た。
そして、その家の前に私たちを追うように白く太く長い蛇が現れたのである。

うん、最近にして、二度目だね。
大嫌いな蛇であるが、夢に現れるのは歓迎しなきゃならない「お金」のお告げらしい。
そう、昨日は、、、、買ったのだよ、例の5億円くじを。
あ~、当たったのだ(抽選会はまだだけど)。
どうしよう、何に使おう、この間さんざ悪態ついた嫁にはびた一文渡さんぞ、お~どこに旅に出るか、ベガスのカジノかアイラでたぶん向こうも今が旬のカキにボウモアを垂らして喰おうか、いやいや店の照明をこの際に全てLEDに替えようかなどと、小さな夢は果てし無い。

ただ、、、、
ただ、気になるのは、その白く太く長い蛇はのろのろと、しかししっかりとわたしたちには目もくれず、いつの間にか過ぎ去って行ったのだよ、諸君。


うん、現実に気を取り戻して、仕事でもすっか。
輝かしき明日のために、昨日は女性誌1件、今日はフリーペーパー2件のメニュー撮影がある。
こういう話は普段は無いが、立て続けに、そう、見事に数分置きに携帯に舞い込むのだから不思議だ。

これも天使の遣いと想い、昨夜の特異日の事は忘れて、明るく行くか!!

今夜は本宮店で撮影があり、少し遅れますが、大通店に舞い戻って皆様をお待ちします。

ほんじゃ、ほいっ。