ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

上カルビあります

2007-07-21 10:29:05 | ホルモン・肉
「をかしら屋」は豚ホルモン専門店である。
と、主人は思っている。
しかしお客様は、思い思い。
「焼肉屋」
「冷麺屋」(盛岡では焼肉屋で冷麺しか食べないお客様は多いのです。いや、主流です)
「安いランチ定食屋」
「ラーメン屋」(「をかしら屋」特製ラーメン「コラ~麺」を目当てに)
「カレー屋」(今日も「牛スジカレー」がまっています)
「ビアガーデン」(テラスで飲むのは最高ですね)
「子供が自由に遊べる食堂」
「安くてうまい居酒屋」
「気軽に飲める店」
「町内会、愛好会の集会場」
「帰りに立ち寄る締めの店」
・・などなど・・・

で、「豚ホルモン」は食べず、和牛と牛ホルモンだけのお客様は結構いる。
「和牛三点盛り」2000円は当店の夜の定番でもある。家族で来て、まずは「ホルモン三点盛り」とこの「和牛三点盛り」を頼む、という常連さんは多い。
で、前に書いた通り、この和牛が全然採算にあわない。赤字垂れ流しである。

なんかしら対策を、といわちくNさんに相談。
今回は「プレート」を渡された。
バラだから脂身もうまくカルビには最適。
いや、見た目も最高、食べても最高。
こりゃ、「上カルビ」だ。



(写真は二人前。なお店内POPには「時価」とありますが、実際は一人前1480円です。余りに上品ですから、少し切り方をかえたりしています。)

と浮かれていたら、このプレート、スジと脂が半分。歩留り50%以下。
またまた大赤字を強いられます。
なんとかしてよ、いわちくさん。

PS:こうして残りの上等のスジと脂身はカレーやハヤシにかわります。これがおいしい!!
「本日の丼」として提供されますのでお楽しみに。しかし、丼で680円。半丼で350円。ランチセットなら半丼が実質200円で食べれる。
嗚呼、これまた大赤字なのである。
手間隙かけて大赤字を増大させているのである。
そして、怖い話だが、この丼。半分以上は賄いで消えていくのである。
嗚呼、ああ、アア、ぁぇ、ァァ、aa。

あこがれの南高

2007-07-21 08:48:40 | 第1紀 生きる
参議院選挙が近い。
投票日は日曜日で仕事がら状況によっては花巻に帰れないので、期日前投票にいく。
花巻は「まなび学園」が会場だ。




ちょっと胸がどきどきするのは、国民の選択権を行使する行為に高ぶっているからではない。
私の少し下の年代以上の男の人達は、皆そうではないんだろうか。
そう、ここは前は男子(学生)禁断の女子校、花巻南高校だった。
花巻の普通科高校は、共学の北高と女子校の南高があった。もちろん今も南高はあるが、移転し共学となっている。
だから私たち、北高生にとっては南高は白亜の城、南高生の制服姿を見るだけで胸ときめいたのであります。
今と違ってまじめなご時世、なかでも北高は質実剛健、バンカラ気質であったから南高生と手をつないで歩くなんてことはなく、いやお話しするだけでも学校中の話題となるほんわりとした純情高校生達だったのだ(後でわかったのだが、中にはそうでない輩もいたらしい・・)。

南高生の行くといわれる(当時、制服を着て喫茶店に入って良かったかしら)喫茶店が市役所前の「ブラン」。改装して今でもあるが、真っ白な外壁と少女趣味の店内装飾(失礼!!)だったような記憶がある。
私たち、北高生の中でも少しだけひよった、背伸びしたがりボンズ達は一日市の八百屋だったか花屋の奥にある「松重パーラー」が拠点だった。
高校三年生の終わりごろ、当時でもやはり進学塾があり、そこに通う仲間の北高生が同じ塾の南高生を誘ったりして、「松重パーラー」の夕方のカウンターは何人かの北高生と何人かの南高生、そしてたまには当時珍しい何組かのカップルがいた。
心弾む南高生がカウンターの一つ離れた椅子に座って話をしている。
お互いに意識をしながらも、友人どうしの会話にふけた様子をしながら何気なく聞き耳を立て、眼をあわす事も無く、ただただ時間を過ごしていた。

っと、感傷的になりながら「まなび学園」に入り、投票をすませました。
「まなび学園」は老人大学が入居していたり、息子の剣道大会が開催されたり、フットサルもできたり、税務申告の会場になったり、高校時代は文化祭や高総体でしか入れなかった花の女子校へすんなりと入れるようになりました。
庭には数十種類のバラが咲き誇っています。
白い清楚なバラ、赤い情熱のバラが当時の胸の内を引き継いでいるようです。