ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

木のおもちゃであそびましょ

2007-04-08 15:38:41 | 第1紀 をかしら屋
馴染み客のOさんが、「子供たちに」と手作りの木工遊具を持ってきてくれました。前回、お目見えのときに、隣で店に置いてあるおもちゃで遊んでいるお子さまを見て、今度持ってくるよとおっしゃっていました。木のおもちゃにふれてほしいと。

二連の汽車ぽっぽと、土俵(木俵?)つき独楽です。
いいですね。なつかしさもあり独楽をまわしました。店の女の子たちもわいわいと。こりゃ、お子さまより大人の方が楽しめるかも。
枝などをうまく使われて作った遊具。最後の塗りも安全に配慮したものなそうです。
ホルモン屋なのにファミリー客が多い(土日の夜はほとんどファミリー)当店には、ありがたいプレゼントです。ぜひ、遊びにきてください。
欲しい方には、Oさんを紹介します。お安くおわけできるそうです。

このOさんの作品は、岩手銀行松園支店にも展示されているそうです。詳しくは「ここ」をクリックしてください。取材の記事がのっています。

一昨日は常連さんが「筍」を持ってくださいました。早速、筍ご飯。おいしかったのと、うれしかったのと。
ありがとうございます。

PS:前回より、なんとかランキングのバナーを置いています。なんかわからんけど、よかったら押してください。怖いことはないはずです。


今日のコブクロ

2007-04-08 08:13:50 | 第1紀 をかしら屋
コブクロについては前回少しふれた。
はやりの男性デュオにあやかってか、当店では人気の部位である。

さて、一般に食肉用の豚は約6ヶ月でと畜される。
多分(たぶんである)、食肉として最もいい状態の年齢(月齢)なんだということと、前回ふれた生産効率が最も良いところなのか。
さておき、このころの豚の場合、コブクロは小さい。細い管の状態で、食用の供するときもこの管のままの状態が多い。これはこれで、ぐにゅっとして独特の噛み応え感がありおいしい。

をかしら屋で使うコブクロは、いわちくさん規格でいう、「コブクロL」。
親豚のコブクロである。
コブクロは子宮であるから、当然親豚のは、大きい。太い。肉厚感もあり、シャキッとしている。コリっとしている。大きさもいい。
この、コブクロL。下処理には、最初のころ、閉口した。
まず、管についているびらびらの膜をきれいにとる。これがついていると、歯にひっかかる。
次に、この膜を切り取った筋に合わせて、切り開く。これも最初は閉口した。太い管はいい。しかし、細い管をきれいに合わせて切り開くのは集中力がいる。
ベテランの人達は何かコツがあるのか、あくまでも経験の長さ、習熟度なのか。
時間をかけて、集中して作業する。
ナンコツと同じように、作業時間をコストに計算したくない部位である。時間がかかるから、できれば開店中の作業は避けたい(のだが)。

このコブクロL。子豚は出荷時期が決まっているし、当然、流通に適した規格品として品質も一定である。しかし、親豚のコブクロL。一度に何キロか頼むのだが、当然、何頭か分のコブクロが混じり入る。親豚は、(これも多分)親としての役割(子を産む)を終えて出荷されるから、年齢・月齢が違うのか、コブクロの様子も違う。
太いの、そうでもないの。中が白いの、赤いの、赤黒いの。身の厚いの、そうでもないの。子宮の長いの、短いの。まあ、まあ、いろいろである。写真を参考あれ。
やはり、メニューとして提供するのには、見た目で白いの(やはり赤黒いのは「子宮」を連想させて、ね)、肉厚感があり弾力性を持ったもの、大きめでつやつやしたものがいい。

コリコリ、シコシコ派のナンコツ愛好家と同じように、コブクロ派の方は、何回もお代わりする(今のところ、最高は、一人で四回の若者)。そして、このナンコツ派とコブクロ派は同居する場合が多い。「ナンコツとコブクロください」という注文の多いこと。
この人たちのために、時間を気にせず、集中力を持続させて、なかなか割りのあわない作業を続けるわけです。根気がいりますよ。

PS:写真の真ん中、ナイフの先にあるのが、私たちが勝手に名付けた「コブクロのコブクロ」。小さい玉が何粒かぶら下がっています。
これはなんでしょう。獣医学部の学生さん、教えて。