あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

サクラ,サクラ,今咲き誇る

2006年11月12日 02時40分54秒 | 政治・選挙
タウンミーティングにおいて,次々とサクラが発覚してきました。

「サクラ」さらに2会場、内閣府が依頼 北海道のTM(朝日新聞) - goo ニュース

ワンマン会社の株主総会かよ!

議事を円滑に進めるために,多少のサクラを用意すること自体は必ずしも否定しません。ただし,タウンミーティングという性格上,やはり多くの「生の声」を聞くべきであり,特に否定的な意見こそ,今後の政策を考える上で非常に重要であるといえます。
現に,多くの企業では,このような否定的な意見を集約して今後の商品開発に役立てているくらいです。
ところが,タウンミーティングでは,サクラを活用して議事進行を円滑にしたばかりか,「**の政策について,概ね好意的な意見が寄せられた」とプレス発表することにより,あたかも「国民はこの政策をよしと思っている」という印象を全国民に対して報じることになってしまうため,私たちも誤解し,さらには野党議員すらも誤解し,結果すべての誤解に基づいてその政策が法案化されてしまう,ということになってしまいます。
これは,まさに「恐怖政治」です。

ところで,このようなサクラ手法は果たしてタウンミーティングだけでしょうか。国だけの手法でしょうか。
もっと,いろんな場面でも使われているような気がしてなりません。都道府県や市町村で行っている似たような企画においてもサクラがいるような気がしています。これを機に,自治体では身の潔白を立証してほしいものです。ほとんどの自治体では余計な仕事になるでしょうが,すべては国がまいた種,仕方ないでしょう。あとは,まともに運営していた自治体の首長は,国に対して猛抗議を入れてください。
ただ,なぜマスコミ各社は,この自体に対して怒りを露わにしないのでしょうか。今回の件は,平たくいえば「国が虚偽の情報を提供した」ということになるわけですから,お得意の取材の自由に対する侵害であったといえます。とすると,NHKに対する放送命令以上にマスコミの権益が侵されたといえるはずです。
ところが,このニュース,かなり冷静に淡々と報じているだけです。ひょっとして,もう既に「国の情報はあてにならないから,本気で報じるのを止めよう」と真剣に考えて報じているのでしょうか。それとも単に・・・。

これからは,私たちは,国や自治体からの情報については,「すべて真に受ける」のではなく,「疑ってかかる」という習慣を付けた方がよいかもしれません。それは,更にいうと「新聞やテレビの情報も然り」ということです。
ただ,すべてを疑わなければならない社会,本当にそんな社会が「安心で安全な社会」なのでしょうか。私たちは,そんな国を心から愛することができるのでしょうか。サクラ舞い散る中で感じたことでした。

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6 コメント

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すべてを疑わなければならない社会 (梅。)
2006-11-12 22:44:23
昨日11/11のフジテレビ「秋の教育スペシャル」などは、一部の団体が大喜びしそうな内容だったし(まあ、フジサンケイグループだからしょうがない)。
 しかし、フジとTBSは「いじめは、いじめられる側が100パーセント悪い」などと言っているインチキ占い師をいつまで放置しとくんだか。
梅。さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-12 23:19:48
こんばんは。
私はこの番組,あえてまったく見ませんでしたが,やはりそんな内容だったのですね。
それはさておき,いじめについては,そろそろ「いじめる側の法的責任」についてしっかりと説明したほうがよい時期に来たと思います。実際,訴訟になって結構長くの賠償金を支払う羽目になった「いじめっこ側家族」がいるわけですから。
「美しい国」には“サクラ”が似合いますから(笑) (ぢょや)
2006-11-13 22:13:01
金を払うように命じた=恐喝
ガムテープで両腕を巻き付けて殴った=暴行&傷害

こうした犯罪を「いじめ」の一言でかたづけているから、なんか軽く捉えられているように思いますね。
このサクラによるタウンミーティングの報告だって、言いようによっては“公文書偽造”くらいには該当すると思うのに、「ちょっと誤魔化しが入っちゃったよゴメン」くらいの認識で済んでしまってますよね。
もっと厳格におかにゃんさんも言ってらした「ささいなことでも罪は罪」として捉えてほしいもんだと思います(そもそもささいなこととも思えないし)。
国政を担う人に先日の寄付行為で辞任した潔い町長さんみたいな人は皆無ですね。
ぢょやさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-13 22:35:31
こんばんは。
言葉一つで意味合いが変わるものって結構ありますね。以前私も指摘した「万引き」もその一例で,あれは「窃盗」なのですが,どうも「万引き」という言葉がために一気に軽いものに取られてしまう傾向があります。
そろそろ「いじめ」ではなく,おっしゃるとおりの「恐喝」「暴行傷害」など刑法用語で言ってしまうのもいいのかもしれません。
そうすると,子供達に「いじめは止めよう」ではなく「暴行脅迫恐喝は止めよう」というほうが,なんか重たい感じもしますしね。
TMのサクラも同じことでしょう。ただ,茶番劇の刑法用語ってなんだろう??
マスコミはどうしたんでしょうね (景野禎夫)
2006-11-15 00:58:57
>私たちは,国や自治体からの情報については,「すべて真に受ける」のではなく,「疑ってかかる」という習慣を付けた方がよいかもしれません。

権力を疑うことは民主主義の基本であると思います。

それにしても、ここ最近のマスコミにはガッカリさせられますね。
ただ、政府自民党は検閲などというバレたら大問題になるようなやり方ではなく、もっと安全確実にマスコミをコントロールする方法を身につけたのでは、と思いますが。
星野禎夫さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-11-15 01:14:44
こんばんは。
かつて,産経新聞は自社CMで,「新聞を疑え」というコピーをつけていました。正しいこと言うなあ,と思いながら,「じゃあ,お前は?」と思わず突っ込みたくなりました。
もちろん,「何でも反対」する必要はないのですが,少なくとも重要な問題については,中立よりもむしろやや反権力くらいの位置にいるくらいで,ちょうど良いバランスが保てるのではないでしょうか。

ちなみに,今,マスコミのコントロールは,検閲ではなく,「権力を使った宣伝力」=「売り上げ増」の力です。結局,世の中,金なのです。はあ

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