あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

人工おばけ発生実験は微妙な結果

2009年11月03日 10時24分59秒 | 超常現象
超常現象を人工的に引き起こすことは可能か,ということで,ロンドン大学ゴールド・スミス・カレッジの研究チームらが低周波スピーカーを設置した室内に,計79人が入ってもらい,その様子を確認したところ,4分の3以上の人が普通ではない感覚を覚えたそうです。
ただし,実験室内の場所との関連性が一切現れなかったことから,超常現象=低周波とは断言できないとのことでした。

超常現象を人工的に起こす:「幽霊部屋」の実験(WIRED VISION) - goo ニュース

でもこうした実験が大切,ぞっくぞっくするやろう!

私もかつてよく霊らしきものを見る体質でした。そんなことから,霊の存在は信じるタイプです。しかし,一方で,「どこまで本物か」っていう点については懐疑的で,結構虚偽情報や勘違い(自分自身の目撃体験すら,いわゆる気のせいの可能性も高いので,多くの目撃情報もそうした可能性があります。)をできる限り排除し,それで残ったものについて真偽を確認すれば,霊の世界の謎も解明できるのではないかと考えています(まあ,他の超常現象についても同じように考えているのですが。)。
そして,今回のロンドン大学の実験は,まさに「一つの仮説」をしっかり解明する大変貴重な資料になったと思います。
私も,霊現象の多くは「電磁波」という学説を支持していました。もっとも,今回の実験は「低周波」ではありましたが,いずれにせよ,こうしたものが人間の脳波に何らかの影響を与えるのではなかろうか,そう考えていたのです。
実際,心霊スポットといわれる場所では,電磁波の数値が高いなどという報告も寄せられています(もちろん,この測定結果自体を鵜呑みにするのも問題はありますので,本気で解析するなら,こうした点も逆にきちんと確認する必要があります。)。したがって,電磁波や低周波と霊現象との因果関係の有無を科学的に確認するという実験は非常に有用だといえます。
ちなみに,電磁波説の弱点は,「携帯がこれだけはやってきたら,町中電磁波だらけなのに,例えば渋谷の交差点で幽霊を見たなんていう報告はない」っていうことです。今,地球上は伝書鳩すら帰れなくなったくらい電磁波が飛び交っている状態ですから,電磁波が霊の正体だとしたら,それこそもっと霊が出てきてもいいでしょう。
したがって,電磁波一つの要素に過ぎないのかもしれません。

それはさておき,今回の実験では,確かに人間の脳波に何らかの影響を与えた可能性が高いことが伺えたと思います。また,6%の人は何も感じなかったという点も結構重要でして,「幽霊が見える人と見えない人がいる」っていう話をよく聞くと思いますが,全員に見えないという一つの論拠になりうるのではないでしょうか。
しかし,場所的因果関係がないということで,科学的には立証はできないということになりましたが,この点は何度か実験を繰り返すことで,ある程度の因果関係が出てくるのではないかというほのかな期待もあります。
ただ,今回の実験,どちらかというと,「低周波との影響」というよりも,「暗示にかかりやすいか」っていう結果を示してしまったとも分析しています。すなわち「奇妙な感覚に注意を払うように」という指示が入ったら,そうした感覚が気になるようになったなどとの報告が相次いだそうです。そして,こうした方々の多くが,実は暗示にかかりやすい行動モデル数値と非常に似ていたというのようです。
つまり,今回の実験は,どちらかといえば「暗示テスト」に過ぎなかったのです。
もちろん,霊現象の正体の一つにはこうした「暗示」もあります。「ここ,心霊スポット」って言われると「なんかいるかも」って思う人も多いからです。

したがって,今後実験をするには,例えば,「低周波あり」と「なし」の部屋を作って,そこで同じ条件でやってみるなどしてもよいでしょう。逆に,虚偽暗示などで比較してもよいかもしれません。

幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉もありますが,おそらく,霊の正体の大半は,いくつかの要素が絶妙に絡み合った「複合要素」が原因だと思います。こうした実験で,少しでもその点が解明できれば,超常現象ロマンは減ってしまうものの,反面,「霊を売り物にしている悪徳商売」も減らすことができるのではないのかなあ,って思います。

といいつつ,それでも「解明できない何かがある」ような気もするのですが。超常現象,まだまだ奥が深いです。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
blogram投票ボタン