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あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

静かに強行採決,「貧乏人は医者行くな」か?

2006年05月18日 01時28分44秒 | 政治
ヒューザーの小嶋社長逮捕と民主党小沢党首の党首討論と横田さん韓国訪問のニュースの陰に完全に隠れてしまっていましたが,医療制度改革法案が衆議院厚生労働委員会で強行採決されました。明日,衆議院本会議を通過し,事実上法案成立となる見込みです。
これに対して,民主党は「強行採決は納得いかない」などと抗議をしており,またもや審議拒否も含めて対応を検討しているようです。

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医者に行くのも格差社会?

今回の法案,実は細々したものが結構ありますが,改正の趣旨は「医療費抑制」にあります。そして,高齢者医療の負担を増加させ,また高齢者医療保険制度を廃止し,新たに市町村単位からちょっと大きめの広域連合単位での保険制度志,さらに地域ごとに負担額が決められるなどというものです。
さらには,高齢者に限らず,高額医療の自己負担額の増額を図るなど,とにかく「収入の確保」に主眼をおいた法案です。
確かに,昔は「老人はただ」という制度から始まっているだけに3割負担には違和感を覚える人も多いかもしれません。しかし,そもそも無料だったという点じたいに違和感があったため,その頃の制度に比べれば3割負担は「やっと並みになった」という感じになるのではないでしょうか。
実際,人間年を取るとどうしても医者の世話になります。とすれば,逆に持病の一つ二つを持っていて,それで主治医の治療を受けるというのはありでしょう。
ただ,一方で自己負担が増えるということは,「払えない老人」が増加することも想定されます。すると,医者に行きたくてもいけない高齢者が増加することが懸念されます

むしろ,歳入の修正はもちろんのことですが,さらには,不正請求や無意味な薬支給などといった医療の歳出についてももっとメスを入れ,無駄を減らすということも大事だといえます。
今回の法案には,歳出削減の視点はほとんど盛り込まれていません。医療財政が緊迫しているのであれば,やはりまず「歳出チェック」を行うのが筋と言えるでしょう。

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米軍基地移転,増税,そして憲法改正の三位一体改革

2006年04月29日 22時36分35秒 | 政治
昨日の記事で米軍基地移転費用3兆円請求されている旨の記載をしましたが,その後安倍官房長官もどうやら本気で支払う準備をしているらしい報道がなされています。
これについて,昨日は「これにより増税論議が加速する」旨の見解を私は示しました。
しかしながら,よーく考えてみると,そんな単純な話にはならないのかなあ,と思いました。

政治上の懸念事項が一気に強引解決!!

実はこんなシナリオを考えているのではないでしょうか。そこで,根拠の薄い妄想シリーズになっていますが,今回の3兆円のニュースのウラを考えてみました。

3兆円のニュースが飛び込む
↓すると
日米安保の議論がでてくる
↓すると
北朝鮮からの脅威をことさらに強調し,「やはり米軍がいないと日本は大変だぞ」というイメージを植え付ける(もっとも,これは既に行っており現在も継続中)
↓すると
米軍のために多少の支出をするのは仕方がないという世論を作り出す
↓その結果
1人5千円程度の増税で日本が守られればいいかあ,と思いこませる
↓そして
消費税等の増税が実施しやすくなる
↓一方で
米軍基地移転も具体化し,一部自治体の市長は喜ぶ
↓ところで
増税議論の中で,何も考えていない野党が「米軍がいるから増税するんだ」と国会で叫んでしまう
↓まってました
この一言を政府与党は待っていて「確かに。でも日本では憲法でどうしようもないんだよ。」と白じらしく答弁
↓さらに
自力で北朝鮮の脅威に対抗できればねえ・・」とまで政府与党は主張する
↓その結果
マスコミの力も借りて,「日本の自衛隊を強化する必要がある。そのためには憲法改正が必要だ」という世論を作り出す
↓そして
憲法改正の空気を広める
↓結果
憲法改正へ

という具合に懸案事項がすべて解決されてしまう,「悪魔のシナリオ」です。
もちろん,こうならないことを祈りたいのですが・・。
ちなみに,これまでに何度か悪魔のシナリオを考えてきましたが,「当たらずといえども遠からず」の状態になっているだけに,ちょっとばかり不安です。

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イチロー党首,9月までのワンポイントリリーフ?

2006年04月08日 05時02分37秒 | 政治
いきなり私ごとですが,仕事で担当替えがあった関係から,連日帰りが遅くなっており,ブログの記事を各時間がなくなっている状態です。今後も更新ペースが遅くなる可能性がありますので,予めご了承ください。

さて,民主党代表選挙において,小沢一郎氏が大差で菅直人氏に勝ち,民主党党首になるとのことです。

あとは実績を作ってください

既に同じことを何度も言っていますが,改めて言いますと,「政権交代を実現したいなら,まず国民の方を向け」ということです。党首選挙は,ことの性格もありますが,とかく内部組織に目がいきがちでした。しかし,あくまでも国会議員である以上,当然国民の方を向いて政治を行うことが絶対的に必要です。
まず,党首になられた以上,民主党議員上げて,国民の方を向き,何が不足しているのか,何がおかしいのかをしっかり観察してください。また,逆に国民に対し,政府与党の発表の概要はもちろん,ここはおかしいとかここは議論詰めていないのではなどという情報も,積極的に流してほしいです。

ところで,今回の代表選挙,いろいろな憶測が飛び交っています。簡単に整理して,短評添えたいと思います。

1 任期は今年9月までだが,その間に主要メンバーを懐柔し,9月の選挙は無投票当選になるという噂
 →あっても不思議ではないでしょう。しかし,反小沢派の力も大きいため,ここまで露骨な懐柔策は取れないでしょう。

2 一部の自民党議員が代表選挙の妨害(小沢おろし)に暗躍していたという噂(田中真紀子氏も公式の場で述べている。)
 →選挙妨害までは分かりませんが,自民党としては,当然小沢氏の方がやりにくいといえるでしょう。
  ただ,現実問題として,今の国会の議席から考えれば,今回無理に破壊工作を加えなくても自民党としてあまり影響はないでしょうから,田中氏の憶測に過ぎないのではないかと思います。

3 マスコミ効果をうまく使ったという噂
 →9月の総選挙で民主党が大敗した理由の一つに「マスコミの使い方」があります。
  その後の前原総裁選出の時は,接戦ではあった者の,あまりマスコミでは大きく取り上げられませんでした。
  今回は,これらの点を踏まえて,マスコミをうまく使ってクリーンな政党をアピールしていたのではないでしょうか。

4 すべては小沢氏のシナリオではないかとの噂
 →たぶん,菅氏は,自分が当て馬であることを100も承知の上で,あえて出馬したと思います。今回,仮に密室で小沢氏が党首になったとしたら,おそらく出るのは批判だけだったのではないでしょうか。
  そう考えると,菅氏は,まさに「党のため」に捨て石戦術を採ったと考えることもできると思います。

いずれにしても,本当に政権交代可能な正当といえるのか,今後の動きを十分に見ていきましょう。

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自由な民主党

2006年04月05日 01時17分22秒 | 政治
民主党の党首選びが,どうやら菅氏と小沢氏の一騎打ちによる選挙戦になるみこみです。

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まあ,透明性はありますが,結局想定内?

結局,このごたごたをまとめられるのは,この辺りの人しかいないということです。
どちらが党首になっても,民主党の行く先はまだまだイバラの道だと思います。まあ,国民のために政治をやってくれれば,どちらが党首でもいいです。

ただ,自民党から見ると,小沢氏が党首になるとちょっとやりにくいのかなあ,という気がします。小沢氏の場合,自民党サイドにもまだまだ人脈が残っていますので,根回しが必要なときは,かなり食い込んでくる可能性もあります。

ところで,渡部国対委員長,小沢党首,この組み合わせになると,なんか昔の自民党のような感じもしますね。そろそろ「第二自民党」としてもよいのでは?

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前原党首まで突き落とされ,一大政党制の実現か?

2006年04月01日 22時50分40秒 | 政治
川崎市のマンションで発生した児童突き落とし事件及び女性突き落とし未遂事件の犯人が自首し,逮捕されたようです。ひとまず地域住民としては安心でしょうが,それにしてもなんでこんな事件が発生するのでしょうか。今後の動機解明などを待ちたいと思います。
ところで,突き落とし事件,実は川崎のマンションだけではありませんでした。
民主党というマンションでも,永田という議員によって,前原党首が党首のいすから突き落とされるという事件が発生したようです。

今後の民主党やいかに!

クリーンなイメージを前面に出した岡田前党首が総裁選挙に大敗したことにより辞任し,その後任として,「戦う民主党」をベースにするべく,クレバーな前原党首が誕生したわけです。
しかしながら,若さ故という訳ではないでしょうが,自民党の小泉総理からは完全に見下された感じであったほか,党内からも年下の若造の言うことには応じないぞ,みたいな雰囲気もあって,前原党首は,さながら「28歳くらいで税務署長になった旧大蔵官僚」みたいな感じだったのではないでしょうか。正直,相当な重圧だったと思います。

さて,後任人事について既に様々な名前が挙げられています。誰がなっても私個人には何の関係もないのですが,ただ一つだけ希望を言わせてもらうと,「民主党の方向だけを見ている人は党首にならないでほしい。民主党のお家騒動よりも国民生活を第一に考えてくれる人が党首になってほしい」ということです。
冷たいようですが,有権者は,別に民主党がどうなっても知ったことではありません。しかし,それによって肝心な国民生活についての議論が一切行われないとすれば,それは切実な問題ですし,それをおざなりにすれば,それこと信用失墜行為といえます。
党首たるもの,まず国民の方向を見てくれる方であることを強く希望したいものです(当然のことながら,民主党以外の党首にも当てはまりますが。)。

とはいうものの,現実的にはなかなかそのような人材はいないでしょう。
とすると,今のままでは,民主党は有権者から「政権は任せられない」というレッテルを貼られたままに終わってしまう可能性があります。すると,来年の参議院議員選挙でもまともな戦いができない他,次回の衆議院議員選挙においても勝ち目はないでしょう。
すると,日本も「一大政党制」に逆戻りです。
自民党政権が悪政であるとまではいいませんが,何事もお目付役が必要です。是非とも,民主とも実力を付けて,お目付役にまで戻れるようになってほしいものです。立派なお目付役がいれば,自民党も緊張して政治を行うことができるでしょうし,この緊張関係の糸が切れたときは,政権交代も可能といえるでしょう。

頑張れ,民主党。気を抜くな,自民党。

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政治家って素人には強気ですね

2006年03月24日 22時45分28秒 | 政治
最近,ライブドアブログは本当に重いですね。昨日は,ログインしてトラックバック1本送るだけで,1時間以上かかってしまいました。記事作成に至っては,途中でサーバエラーが出るなど,とてもまともにかける状態ではありませんでした
というわけで,ログインできた今を狙って一気に。

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永田議員が懲罰委員会において,偽造メールを渡した相手が,西澤孝氏であると公表しました。また,懲罰委員会は,西澤氏の証人喚問を決定し,4月4日に実施する運びとなりました。

一般人の証人喚問は早いねえ

まず,西澤氏のことについては,既にネット上では実名を上げて公表されています。当然,自民党議員も西澤氏の名前や素性はすべて知り尽くしていることでしょう。
しかし,それを「へえ,そうですか。初めて知りました」みたいな感じで対応しているところが,そもそも「タヌキ集団」に見えてなりませんでした。

まあ,それはいいとしても,この西澤氏の証人喚問については,即刻決定したという点は驚きです。
なるほど,証人喚問って,こんなに早く決められるのですね。ならば,伊藤公介議員の証人喚問,これもついでに即刻決めてほしかったです。もちろん,委員会が違うよ,っていうつっこみがあることは分かりますが,それにしても,一般人に対してここまで強気に出られるわけですから,当然身内の議員に対しては,もっと強気に出ていいでしょう。
っていうか,伊藤公介議員も,いい加減,自ら「証人喚問に応じます」と堂々と名乗り出てほしいものです。

ところで4月4日の証人喚問では,おそらく「証人病気のため不出頭」か「刑事訴追を理由に証言拒否」という結果になり,それにより,「なーんだ,証人喚問ってつかえないなあ,っていうか,政治家ってやっぱりつかえないなあ」というさらなる政治不信が発生するのではないでしょうか。
ひょっとして,国会議員達はこれを狙っているのでしょうか??

別に西澤氏や永田議員をかばうつもりは全くありません。しかし,彼らを政治の道具にして,肝心な国政の議論をないがしろにしてしまうことだけは止めてほしいと思います。

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国会の懲罰は平等に行われると思っていませんか?

2006年03月05日 22時29分15秒 | 政治
偽造メール問題で,民主党永田議員に対する懲罰動議が可決し,今後懲罰委員会による審議が進められます。
そして,懲罰では,最高で「除名」もありますが,今のところ「登院停止30日」になるのではないかというのが政治記者筋の味方と報じられています。

果たして正当な懲罰が科せられるでしょうか?

別に民主党や永田議員を擁護するつもりは毛頭ありません。今回の非は民主党や永田議員にあることはいうまでもありません。
ところで,なぜ自民党が声高に「懲罰だ」「除名だ」と叫んでいたのでしょうか。マスコミ的には,「永田議員や民主党の失態に対する制裁を加えるためには当然」的な理由で懲罰になったような報じ方をしています。また,多くの有権者も「懲罰当然」的な態度で見ています。
もちろん,それは理由の一つといえるでしょう。
しかし,懲罰動議を声高にできる事情について,もう少し突っ込んでみる必要があります。

簡単にいえば,懲罰動議が声高に言える理由は次の2点です。
1 与党の失態に対する懲罰事例は,過去ほとんどないこと(言い方を変えると,懲罰は野党に科せられるものといってよい。)
2 除名にする要件は,「出席議員の3分の2以上の賛成」であること。

1については,与党で懲罰になったのは,旧保守党の松浪健四郎議員があの永田議員の野次にきれて壇上から水をまいた時くらいでしょうか。ハマコー氏は,懲罰動議自体は無数に受けていますが,いずれも懲罰委員会に付されませんでした。
なぜでしょうか。理由は簡単です。「懲罰動議には40人以上(衆議院の場合)の請求者が必要であること」と「過半数で懲罰委員会に回すかどうか決める」からです。
当然,野党で自民党議員に対して懲罰動議の議案を出せるのは現在は民主党しかありません。しかし,過半数持っていないため,当然否決されます。
一方,自民党は単独で3分の2以上の議席を持っています。したがって,当然動議を可決できます。
もちろん,懲罰委員会も議席数に比例していますので,結論は「与党の意見」で懲罰は成立するわけです。
こんな懲罰制度で与党議員が懲罰になるはずはありません。

2については,1951年以降除名はないと報じています。当然です。単独で3分の2以上の議席を有していないからです。
しかし,今の国会では,前述のとおり,3分の2以上の議席を有しています。したがって,今までできなかった「除名」もやりたい放題になるわけです。

民主党はもちろん国会のルール,掟を知っています。だから,懲罰動議に対し,ことが大きくならないように小さくなっているしか手法はありません。社民党,共産党は,火の粉が降りかからないように見て見ぬふりをするのがベストな方法なのです。
さらに,こんな状況の中で,あえて永田議員の処遇が除名でなく登院停止となった場合,これは「ものすごい温情」になるわけです。
すると,民主党としては,完全に自民党にイニシアティブを取られたことになるわけです。

「間違えを犯したから懲罰は当然」という世論は,もちろん正しいです。ただし,「懲罰になる間違えを与党がした場合は,別に除名にも何にもならない」ということは,以外と有権者の人は知らないのではないでしょうか。
正しい世論を形成するならば,国会のおける懲罰のルール(もちろん,憲法や国会法に規定されているものです)をちゃんと報じた上で,「国会での懲罰の可否」や「懲罰のレベル」について論じていくべきなのではないでしょうか。

もっとも,そんなことよりも,参議院での予算委員会,各党議員とも真剣に取り組んでほしいものです。

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もう予算かい,茶番劇(`ヘ´)

2006年03月04日 14時29分30秒 | 政治
民主党の偽造メール問題の陰に隠れてというか,民主党の足元を見てというか,あの騒動が決着と同時に,18年度の予算案が衆議院を通過しました。
今後,参議院予算委員会を経て審議されますが,予算は衆議院に優越があることから,これでほぼ確実に通過することになりました。

で結局何を審議した?

まず,定率減税廃止は自民,公明の賛成多数で可決し,案の定というか予定どおり事実上の増税が軌道に乗り始めました。もちろん,酒タバコ増税も予算案に計上されていますので,事実上決まりました(税法改正はされていませんが,これでほぼ確実に法改正も行われます。)。
また,公共事業費及び国債発行の抑制に努めたとありますが,それでも依然として赤字財政の状況に変わりはありません。
もちろん,1,2年で赤字財政を完全に脱却することは不可能なのでしょうが,結局今年の予算案ではどんな努力をしてきたのか,今ひとつうかがい知ることができません。
さらに,主要施策については,財務省作成の資料を見ますと,正直よく分かりません。
特に,与党の票田である農工商業関連費用を見てみますと,中小企業支援関係費用については6%減に,農林水産業関連費用は,概要説明では数値を出した説明すらしていない状態であり,おそらく与党支持団体に対してもそれなりの痛みを課しているのでは,と推測されます(もちろん,これらの団体の場合,特別会計というくせ者がありますので,全体的に見てみないと何ともいえませんが。)。
地方自治に関しては,三位一体改革の関係から,地方交付税と国庫補助金(義務教育経費など)の削減がされ,代わりに財源として所得譲与金が分配されることになりました。しかし,プラマイ0ではなく,全体的には地方に渡るお金はマイナスです。これによって,国の財政はほんの少しだけゆとりが出たことになります。

いずれにしても,この予算案の中身自体について,予算委員会でどの程度審議されたのでしょうか。もちろん,公聴会も開かれており,まるっきり0というわけではありません。
しかしながら,4点セット問題や偽造メール問題に注目が集まりすぎてしまい,実質審議はなかったのではないでしょうか。
18年度予算案の内容の是非については,もちろん私にも判断できません。ただ,私は,まず政府与党は国民に対する説明責任があること,また野党は予算案に対し真摯に審議し議論に臨むこと,これが大事であったのではないかと考えます。
さらに,マスコミも国会の表面の動きに騙されることなく,予算案の概要を分かりやすくしたものや予算案の神髄等を報道することで,国民の知る権利の充実と世論の形成に大きく資する責務があったといえるでしょう。こういうときこそ,マスコミの力がフルに発揮される場面です。

ちなみに,国会に限らず,地方議会においても,18年度予算の審議が始まりました。地方議員のみなさま,真剣に町の将来を考えて惰性ではなくしっかりと内容について妥協することなく議論をしてください。特に,18年度は地方交付税も国庫補助金も削減されていましたから,いくら税源委譲されていたとしても,これまで以上に地方財政が厳しいことには変わりがありませんから。

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トリノオリンピックは永田町オリンピックに似ていた!

2006年03月01日 23時29分46秒 | 政治
トリノオリンピック選手団が帰朝しました。みんな良い笑顔していましたね。
一方,国会の方は,偽造メールにだまされた民主党が大変なことになっています。
ところで,この両者,よく見てみると,いろんな共通点を発見しました。まあ,基本的にシャレですので,軽く流し読みしてください。

トリノ:炎のランナーの開会式,オリンピックの荘厳さを感じさせた。
永田町:民主党が火だるまのランナー,野田国対委員長も辞任した。

トリノ:ノーマルヒルの原田選手,200グラム不足で失格というハプニング。しかし,4年後のバンクーバーに焦点を当てている。
永田町:永田議員,堀江メール質問の2の矢がなく失脚というハプニング。しかし,次回の選挙当選に焦点を当て始めている。

トリノ:女子モーグルの上村選手,3Dエアを見事に決めるも惜しくも5位
永田町:自民党中根議員,池袋の飲食店内で女性店長の頭でコサックを決めるも惜しくもほとんどニュースにならず事件自体が潜る(現在警察で捜査中のため真偽不明)。

トリノ:スノーボードハーフパイプ,メダルが期待されたが,アメリカの力に圧倒される。
永田町:牛肉問題,アメリカの力に圧倒されそうになっている

トリノ:女子スノーボードハーフパイプ今井メロ選手,大技を決めようとするも失敗して,肩を強打。根性で完走はするも,そのまま病院へ。
永田町:永田議員,爆弾質問の大技を決めようとするも失敗し,政治家生命を強打。そのまま病院へ。

トリノ:スピードスケート,岡崎選手0.05秒差で惜しくも4位。第3の男と言われた及川選手も4位入賞。
永田町:共産党志位委員長,惜しくも昇格せず。

トリノ:ノルディック複合団体,目立たなかったものの6位入賞。4年後に大きな期待も。
永田町:額賀防衛庁長官,防衛施設庁談合問題がありながら全く目立つことなし。今後に大きな期待も。

トリノ:ラージヒル団体は6位,個人戦では岡部選手らが活躍すれどメダルに届かず。
永田町:伊藤公介議員の証人喚問問題,自民党政治倫理委員会の話にジャンプしてしまい,このまま着地へ。

トリノ:スノーボードクロスの藤森選手,多くの選手が転倒するハプニングもあり,大金星の7位になるなど注目度アップ。アメリカ選手,ゴール直前にファンサービスに失敗して銀メダルになるハプニングもあり。
永田町:自民党,4点セット問題にしどろもどろしていたところ,民主党が転倒するハプニングもあり,4点セットを闇に。永田議員,後援会サービスのつもりが失敗して党員資格停止処分になるハプニングもあり。

トリノ:カーリング娘。大健闘。世の中カーリングブームへ
永田町:民主党,議席もストーンと飛ばされる恐怖へ。

トリノ:女子ボブスレーチーム,ごたごたがあれど無事出場
永田町:民主党,ごたごたがあれど党首無事続投

トリノ:女子フィギュア安藤選手,果敢に4回転ジャンプを試みるも残念ながら転倒。しかし,4年後への目標が定まる。
永田町:永田議員,果敢に堀江メールの質問を試みるも残念ながら偽造メールにより転倒。しかし,まだ偽造じゃないかもとの期待を持つ。

トリノ:女子フィギュア荒川選手,金!
永田町:武部幹事長,金(カネ)!

トリノ:男子アルペンスキー皆川選手,0.03秒差で惜しくも4位になれど,大金星。
永田町:民主党の支持率,直滑降

トリノ:閉会式で荒川選手,肩車される
永田町:永田議員,フリージャーナリストの口車に乗ってしまう

トリノ:小泉首相,荒川選手の金メダルに対し,「感動した!」と電話。
永田町:小泉首相,メール問題に対し,「菅どうした?」と苦言。

トリノ:これからパラリンピックが始まります。まだまだ多くの感動が期待できそうです。
永田町:4点セット問題はもちろんのこと,予算審議はほとんど進んでいません。まだまだ多くの疑問疑念が沸いてきそうです。

トリノ:多くの感動をありがとう!
永田町:多くの問題は一つも解決していない!

以上でしょうか。ひとまずオリンピックも終わり,国会のニュースも堀江メールに終始していましたが,ぼちぼちご本尊である国会審議自体を注目していきましょう。

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何を信じて生きていけばよいのか

2006年02月23日 23時34分39秒 | 政治
堀江メールはほぼ確実に偽造であることが判明しそうです。
まあ,内容からすれば誰かが何らかの目的で作ったものでしょうから,その点についても民主党内部で調べて,その結果を出してほしいものです。
しかしながら,今回の一件で民主党は相当なダメージを受けたことでしょう。

一体,私は何を信じればよいのかなあ

今回の国会における4点セット,6点盛り共通のキーワードは,「偽装,偽造,風説,粉飾」でした。しかし,今回のメール質問は,皮肉にもこれらのすべてが含まれているものでした。
つまり,民主党も一気に「ビンゴ」になってしまったわけです。

しかし,これからは一体どの政治家,どこの政党を信じていけばよいのでしょうか。
選挙の投票率が下がっているのは,何も選挙制度だけの問題ではありません。「政治不信」が大きいのです。そして,政治不信が大きくなればなるほど,投票率が下がり続け,結果的に組織を持つ候補者が当選し,国民の意思と乖離した政治が行われることになり,さらなる政治不信が続きます。そして,政治不信が続きすぎると,国民はいよいよ政治を無視するようになります。政治の無視=革命です。そう,日本という国家自体の危機にもなりかねないのです。
このスパイラルに自民党はもちろん,民主党だって気がついているはずです。
今こそ,政治家全体で,考え直す時期です。すべては国民のためにあるということを。

そして,既存政党の皆様にお願いです。私の冒頭の素朴な不安感に対し,安心できる回答をスパッと提示してください。
最近は,本当に将来のことを考えるとブルーになってしまいます。

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