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トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

ムーミン展@静岡県立美術館

2021-02-04 10:50:27 | 美術
昨日は習字の帰りに静岡県立美術館で開催中のムーミン展に行ってきました。土日はかなり混んでいるようなので、平日狙いで行きました。美術館は月曜日休館で、私は水曜の午後しかあいていないというリタイア組と思えない忙しさ。(^^;)
昨日静岡県知事の川勝さんが、感染者数が減ってきたので、家族で外食するのは、飲食店を応援することになるから良いと言われました。県境を越えた移動はまだ自粛要請中ですが、県内での不要不急の外出自粛を取り下げたようです。家族と静かに会食してくださいだそうです。こんな時期なので、友人をお誘いせず、1人で行ってきました。会期は3月14日まで。巡回展で静岡会場がどうやら最終のようです。ムーミンは昔、テレビでマンガ放送していたとき、たまに見たくらいで、よく知らなかったのですが、今回の展示で世界的に人気だったことを知りました。絵本もとても美しく、多くのイラスト、挿絵、原画、スケッチなど、500点に及ぶ大展示会でした。紙に黒いインクで描いたモノクロの挿絵を多く見ましたが、さすがという感じ。さりげなく描いたような軽いタッチですが、適格な線。上手いなぁと思いました。トーベ・ヤンソンさんは1914年生まれ、彫刻家の父、挿絵画家の母の間に生まれ、兄弟も芸術家の芸術一家でした。生きておられたら106歳ということになります。自画像や写真もありました。2度来日なさったそうです。浮世絵の影響も受けた絵も少し、展示されていました。

外看板です。



美術館に着いたのは12時半頃でしたので、まず館内レストラン、ロダンテラスでお昼ご飯を食べました。期間限定メニューのキーマカレーを食べました。ドーナツ状のご飯の真ん中にキーマカレーが詰めてあり、上からチーズクリームソースがかけてあり、卵の黄身が乗せてありました。サラダ、コーンスープ付きで1450円。+200円で飲み物を頼めたので、コーヒーも頼みました。とても美味しかったです。お薦め!



食後、ゆったりと時間をかけてムーミン展を通覧しました。楽しいムーミンの世界。絵本を読みたくなりました。ムーミンのキャラクターのフィギュアもありました。特に陶製の小さなフィギュアがとても可愛かったです。トーベさんの自筆の手紙を見ましたが、美しい筆跡でした。
帰りぎわに富士山が美しかったので撮影しました。晴れていても雲がかかっていることがよくありますが、昨日は冬型で風が強かったからか、久しぶりに綺麗な富士が見られました。



記念に一つマスクケースを買いました。このミィのマスクケースは前売りチケットとセットになっていたものだそうです。



追伸=会期最終日は3月14日です。訂正しました。すみません。

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パラレルヒストリーズ&奥村ユズルさん

2020-12-16 21:44:17 | 美術
11月24日のボランティア対象の内覧会に行けなかったので、遅ればせながら今日やっと静岡県立美術館の現代アートの企画展「パラレルヒストリーズ」を観に行きました。私には良さがわからない作品が多かったのですが、一応じっくりと観覧しました。パラレルヒストリーズは6つのテーマ、絵画という難問、空間とのかかわり、地面と重力、アートの断捨離、見ることの不思議、テクノロジーというテーマごとに展示されていましたが、私には、あまり理解できませんでした。展示されていた作品の中で私が好きな作品は石田徹也さんの「くらげの夢」です。石田徹也さんは、焼津市出身の方で、早逝されてしまいましたが、不思議な絵を描かれました。今回の展示では一点だけでしたが、ちょっと怖いような悲しいような雰囲気ですが、思わずじっと見てしまいます。今日は県民ギャラリーにも展示があり、そのうちの一つに奥村ユズルさんという方の絵画展がありました。静岡在住の方で、本業は障害者支援のNPO法人で働いておられ、画業と両立しておられるようです。明るい色彩の綺麗な絵でした。経済的には安定しているので、ご自分の描きたい絵を描いておられるそうです。会場にSNSや写真OKとあったので、一部ですが、撮影してきました。私が特にいいなと思った絵は、この3枚。







フォトチャンネルも作りましたので、ご覧くださいね。ホームページもあるようですので、興味があったら見てください。http://oku.moo.jp/
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富野由悠季の世界

2020-09-23 17:55:45 | 美術
今日は静岡県立美術館で開催が始まったばかりの「富野由悠季の世界」という企画展のボランティア対象の内覧会に行ってきました。コロナ禍が始まってからボランティア研修に参加したのは初めてでした。午前中のミューズスタッフ対象の研修ではなく、午後1時半から講堂に集合して、担当学芸員から今回の企画展についての説明を受けた後、展示室に入って各自で見て回りました。コロナ禍になって以来、展示室のフロアーレクチャーをするとどうしても蜜になってしまうため、前回の企画展の時から、別室でレクチャーをするやり方に変えたのだそうです。学芸員さんの説明を聴きながら実際の作品を観るのがとても楽しみだったのに、残念。今回の「富野由悠季の世界」は、1979年の「機動戦士ガンダム」「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えてきた富野由悠季(よしゆき)さんの初の大回顧展です。(資料より)
今回の企画展の担当学芸員は小学生の頃、ガンダムシリーズが始まったそうで、富野さんのアニメーションには相当思い入れが深いとお見受けしました。本格的で緻密な展覧会でした。歴史を追ってさまざまな観点から、彼の作品について解説を加えていました。とはいえ、私はまったくテレビでも映画でも、ガンダムシリーズは見たことがなく、息子たちが小学生の頃、プラモデルを持っていたのを覚えている程度。なので、ずっと作品をたどっていきましたが、今一つ乗り切れない感がありました。たくさんの絵コンテ、セル画、原画の展示があり、多くのPC画面では映像の一部を流しているし、ガラスケースには、ガンダムシリーズのフィギュアが並び、現在も活躍している人ですし、マニアにとっては垂涎ものの本格的展覧会だと思いました。60歳代のおばさんにとっては、興味深いとは言えなかったけれど、きっとアラフィフから、40代、30代あるいはもっと若い人達なら、興味深々かもしれません。作画はとても美しいと思いました。9月19日~11月8日までの期間で開催中の「富野由悠季の世界」、是非ご覧くださいね。





第七室の収蔵品展では、曾宮一念の作品を特集しています。こちらは、11月15日までの開催です。
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みんなのミュシャ 2020.7.11~9.6

2020-09-05 08:47:04 | 美術
昨日、友人のY子さんと静岡県立美術館で開催中の「みんなのミュシャ」ミュシャからマンガへ―線の魔術 という展覧会を観に行きました。7月11日から開催されていて、7月20日(月)にボランティア研修も入っていた展覧会でしたが、7月8月は体力的、精神的にゆとりがなく、会期末になってやっと観に行けました。「線の魔術」の期待を裏切らない美しいミュシャの作品群でした。しかも、彼の作品の影響を受けたアメリカ、イギリス、日本などの後世の漫画家、イラストレーターなどの作品も展示室の最後のほうでまとめて観られ、とても興味深かったです。アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、チェコ人で、展示の最初のほうでみられた8歳で描いた「磔刑図」の上手さには驚きました。幼いころから非凡な描写力、画力があったことがわかりました。彼が集めた工芸品も陳列されていました。美しい等身大のポスターや本の挿絵、表紙絵、19世紀末のミュシャ展に出品された芸術的な作品の数々を観ることができました。展示の最後のほうは、彼に影響を受けたイラストレーター、漫画家などの作品群がまとめて展示されていました。中でも、私が子供の頃心酔していた漫画家の水野英子先生の作品には大注目しました。山岸凉子、花都悠紀子、松苗あけみ、波津彬子、天野善孝、出渕裕など近現代の芸術家たちもおおいに影響を受けたことがわかりました。彼らの美しい作画には、ミュシャの影響が色濃く見られました。また古いところでは、明治期の藤島武二さんが描いた文芸誌「明星」や歌集「みだれ髪」の表紙デザインもミュシャの影響があったことがわかりました。会期はもう今日、明日の2日しか残っていませんが、お時間があったら、週末でたぶん混んでいると思いますが、是非、観に行かれることをお勧めします。展示室の混雑緩和のため、人数制限をして入室されているため、待ち時間が生じると思います。その代わり、展示室内では、適度な間隔をあけてゆったり観ることができました。最後のショップも大盛況で、私も百合の花をあしらった女性を描いたチケットホルダーを買ってきました。



外看板と館内の看板です。







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美の競演―静岡県美名品展

2020-06-26 17:26:14 | 美術
久しぶりに美術記事をアップします。(^_-)-☆
今日は、今月の13日から28日までの2週間の会期で開催中の企画展「美の競演―静岡県美名品展」に行ってきました。15日にボランティア対象の内覧会があったのですが、そのころ、過密スケジュールで疲れていたので、パスし、今日は改めて一人で観覧してきました。県立美術館でのボランティアはコロナの影響で、ストップしていますが、収蔵する名品を一度に観られる機会は、そうないと思いますので、平日狙いで今日出かけました。玄関を入るとすぐに体温を測るサーモグラフィーの装置がありました。もし、熱があると、画像が保存されるらしいです。そして、たぶん入館不可になるかと思います。入口で手指消毒&マスク着用しました。第1室から7室まで、ぎっしりと名品のオンパレードでした。1室&2室は、日本洋画。代表的なところでは、和田英作の富士、黒田清輝の富士の図6点、他いろいろで26点の展示がありました。第3室と4室は西洋絵画38点でした。1600年代の絵画から1900年代まで年代順に並んでいました。私は1600年代、1700年代の暗い色調の絵画より、新しい年代の絵画のほうが好きです。ここでのお気に入りはクロード・モネの「ルーアンのセーヌ川」とカミーユ・ピサロの「ライ麦畑」、ポール・ゴーギャンの「家畜番の少女」など。第5室は現代美術の部屋12点でした。ここでのお気に入りは、石田徹也さんの絵。今回初めて見た作品があり、中でも「クラゲの夢」と「引き出し」はいいなと思いました。第6室と7室は日本画33点でした。ここでは、当美術館の人気作品の伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」をはじめ、円山応挙の「木賊兎図」、池大雅の「蘭亭曲水・龍山勝会図屏風」、歌川広重の東海道の浮世絵6点など、見ていて楽しい作品が多かったです。横山大観の「群青富士」と、谷文晁の「富士山図屏風」という大作が並んで見られました。個人的には、文晁の富士山図屏風のほうが好きです。最後、出口付近に秋野不矩さんの大作が2点展示されていました。「廻廊」と「ウダヤギリⅡ」。なかでも、廻廊は今回、私が是非もう一度観たいと思っていた絵で、じっくり鑑賞できました。美しいです。28日までやっているこの企画展、美の競演。お時間がありましたら、是非、ご覧くださいませ。外看板の写真を貼っておきます。プロムナードはすっかり夏でした。



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