わたしの寝るベッドの布団はどうやらダニの巣窟らしい。全身したかかに刺される。痒い痒い痒い。掻いたら赤く腫れ上がる。布団と枕、シーツを日に干してもらったが、それでも片側だけだったので、効き目がなかったらしく、また刺されてしまった。新しい刺し跡が残った。ダニマットはシーツの下に敷いたが、これも無効のようだった。今日新たに布団をクリーニング屋さんの乾燥機に掛けてもらった。１０分１００円で５０分間。どうかなあ、これで。今夜は刺されないで済むのかなあ。皮膚科にもらって来た塗り薬は何度塗っても効かない。掻くと爛れてくる。
僕は今日は一日冷房した部屋の中で過ごせた。孫たちはしばらく他の者が外に連れだして行った。僕は一人で素麺を茹でて食べた。孫たちは近くのうどん屋さんに行ってお昼をしたようだ。その後、大人達は買い物に出掛けて行き、孫三人はこちらに戻って来た。それからは５歳の孫と遊んで過ごした。というより、孫の玩具になっていた。可愛い孫だが、長く遊んでいるとへとへとに疲れる。殴る蹴る。暴れる。唾を飛ばす。叱ると泣き出す。ふくれる。機嫌が悪くなる。孫守もタイヘン。ふふふ、忍耐が長くは続かない。やっと孫のお母さん達が買い物を終えて帰ってくる。
茹（う）だるような暑さだ。盥の水が湯になって茹（ゆ）で上がりそうだ。素麺を湯がけるかもしれぬ。外には出ていけぬ。部屋の中にも熱風が吹き入れて来る。廊下もトイレも蒸し風呂だ。どうしたんだろう、連続するこの暑さ。さっきちょっとだけ雷の音がしたが、すぐに擦り抜けていった。干上がった畑や庭の植物たちは悲鳴を上げている。次々に枯れている。明らかにこれはもう異常現象だ。しかし、このところ朝方には気温が下がっている。わずかな希望が見出せる。案外駆け足で秋が到来してくれるかもしれぬ。
昨日は新しく建設された福岡市立の、宇宙科学に関する博物館に行った、孫たちを連れて。此処は嘗て九州大学教養部六本松キャンパスがあったところだ。大学が移転した跡地に様々な公共施設が建設されているらしかった。１階はスーパーマーケット、２階にはTSUTAYA経営の図書館、３階、４階５階が博物館、屋上６階にプラネタリウムの巨大な半円球ドームが見えた。夏休みとあって親子連れで賑わっていた。子どもたちだけでなく大人も十分楽しめた。最新の科学を見て学ぶだけでなく楽しく体験してみる、体験型施設にしてあった。僕は車椅子をお借りできたので、じっくり見て回れた。その中で「miracle of being alive」のコーナーに釘付けにされた。ニンゲンの体内を流れる血管の総延長は地球を２周半するほどらしい。ニンゲンは実に精密に工夫された精密機械の工場だった。隣接の駐車場に駐車出来た。3時間ほどいて1900円を支払った。今度は子どもたちが学校に通い出した９月明けにでももう一度来て、静かにじっくり見たくなった。
