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小田原の端々



小田原市早川にある早川小学校の校舎が現在の場所に完成したのは昭和40年の春。もとは久扇寺近くに所在していたが、老朽化と新幹線の騒音のために校舎の完成に伴って静かな早川沿いへと移転した。そして移転した昭和40年の秋には、日本一健康優良学校として表彰されて、その年は早川小学校にとって輝かしい1年となった。今年の衆議院選挙の投票日に投票所として開放された早川小学校に、日本一健康優良学校表彰記念像を撮影に出かけた。健康優良学校の表彰は昭和26年に朝日新聞社が創設したもので、平成8年までの約半世紀にわたり戦後の健康教育の推進に大きな役割を果たしてきた。表彰制度のあった約半世紀の中で、小田原市内で日本一となったのは早川小学校だけ。その早川小学校には日本一健康優良学校の表彰を記念したブロンズ像が、表彰翌年に建立され現在も残っている。校門を入ってすぐの植込みの中にあるブロンズ像が表彰記念の像。早川小学校の日本一健康優良学校表彰記念像は男女の児童をモデルにしたもので高さは約90cmのブロンズ製。作者は彫刻家の安田周三郎氏。ブロンズ像が乗っている台座の裏側には、日本一健康優良学校表の表彰についての概略が記載されている。銘板によると、昭和40年11月3日の文化の日に表彰が行われたようだ。日本一健康優良学校の表彰記念として翌昭和41年に、神奈川県と県教育委員会よりブロンズ像が寄贈。昭和41年11月7日に、当時の鈴木市長など30名の来賓が出席して除幕式が開催された。表彰当時の在校生は現在では50代半ばから後半くらい。小学校の時に健康日本一で表彰された方々は現在でもお元気なのだろうか。

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