小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にあるものの、ほとんど通ったことの無いものが国道の地下横断道と東海道線の踏切で、その2つとも米神地区にはある。先日、米神地区に出かけたので国道135号の横断地下道に立ち寄った。小田原市米神の国道135号には道路反対側のバス停に行くための横断地下道が設けられている。湘南方面や都心に行くと交通量の多い道路には横断地下道が各所にあるが、小田原市内には国道135号の早川から片浦までの数ヶ所だけ。国道135号下り線側にある米神バス停。昭和40年代後半まで横断地下道が無かったため、乗降客は交通量の多い国道を横断しなければならかった。周辺はカーブ続きで見通しも悪いため、危険を訴える地元からの要望もあり横断地下道と屋根付きのバス待合所を兼ねたバス停が整備された。国道135号上り線側にある横断地下道入口。バスの乗降客のためだけの地下道なので今まで通ったことがない。早速地下道へ。地下道の入口壁面には銘板があって「こめかみ地下道」の表記。石貼りの壁面がなんとも昭和っぽい。階段を降りて国道135号下の横断地下道へ。両側の壁は白いタイル張りで蛍光灯も設置されていて結構明るい。地下道にありがちな、陰湿な感じはあまりせず。落書きもなかった。地下道突き当りを曲がり、階段を昇って下り線側にあるバス停へ。階段を昇るにつれ車の通過音が大きく聞こえる。階段を昇りきって米神のバス停へ。フェンスがあるもののすぐ横を車が結構なスピードで通過していく。バスの待合所も兼ねているがベンチなどは置かれていない。米神のバス停は階段の反対側の端っこに置かれている。時刻表を見ると、停車するバスは平日で12台。日曜・祝日にいたってはまったく運行が無い。バス時刻表の前から小田原方面を撮影。米神バス停はコンクリート造りだが、建設からまもなく40年近くになるので老朽化が目立つ。補強のためなのか鉄パイプが何本も立てられていた。この米神バス停だが、横にある窓のような部分からの眺望が素晴らしい。片浦側からは米神港が見える。海が近くで気持ちが良いが台風の時は、かなり怖そうだ。国道135号のこめかみ地下道は昭和49年の夏に完成。地下道は高さ2.5mで幅1.8m。長さは階段部分も含め約33m。工費は3300万円とのこと。釣り客か地元住民くらいしか利用することのない横断地下道だが、待合所からの景色が良くてわざわざ訪れて良かった。

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