小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



神奈川県の小田原土木事務所では管轄の各河川に水位観測施設や雨量計を設置し、防災に役立てている。先日の台風4号では山王川に設置されている水位計がはん濫危険水位を超過し付近の住民に避難勧告が発令された。神奈川県雨量水位情報のページでは水位や雨量の情報のほかに、リアルタイムのライブカメラ映像も閲覧できるようになっている。実際にどのような観測施設なのかと興味があり、このブログでも以前、酒匂川の富士道橋の水位観測局を紹介した。先日、国府津方面に散策に出かけた際に、森戸川の水位観測所に立ち寄った。小田原市国府津地内を流れる森戸川には、天神橋の近くに水位観測所が設置されている。森戸川に架る天神橋は蔦のからまる古いコンクリート造りの橋。なかなか歴史を感じさせる橋だが架け替えの計画があるようだ。その天神橋の左岸上流部分に小田原土木事務所の天神橋水位観測所がある。天神橋水位観測所は物置くらいの大きさのコンクリート製の観測施設。観測所横の電柱からはポールが森戸川の上に伸びている。天神橋水位観測所の正面には鉄製のドア。横には電柱が3本設置されている。 3本の電柱の上流側の電柱には監視カメラが2台、真ん中の電柱にはアンテナ、観測所側の電柱には超音波式の水位計が取り付けられていた。電柱に取り付けられたポールは森戸川の真ん中まで伸びており、先端部分には超音波式水位計が取り付けられている。超音波パルスを発射し、反射時間を計測することにより、水面に接触することなく水位を測定する水位計とのこと。メーカーのホームページによると超音波式水位計は、温度や湿度のデータと組みあわせるとより正確な測定が出来るとのことで、ポールの根本部分には温度計も取り付けられていた。監視カメラは2台。富士道橋の水位観測所の監視カメラと同じ三菱電機製だった。下の監視カメラは護岸に取り付けられている水位スケールを撮影しているようだ。この下の監視カメラ映像はWEBで公開されていない。上の監視カメラは天神橋上流部分の森戸川を撮影している。こちらのカメラ映像は神奈川県雨量水位情報の天神橋ライブカメラで公開されている。先日の台風4号ではそれほど水位が上昇しなかった森戸川だが、今後も水位がはん濫危険水位を越えないことを願うばかり。台風シーズンが到来する前に、他の河川の水位観測所も撮影に出かけたい。

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