小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



横断歩道橋の上から写真を撮るのが好きで、散策やランニングの途中に横断歩道橋の横を通るとわざわざ上まであがることが多い。小田原市内にある横断歩道橋の中で一番好きな場所は、小田原市民会館前のY字の横断歩道橋で、このブログでも横断歩道橋上から撮影した写真を何枚か掲載した。先日、小田原市の広報おだわらアーカイブを読んでいたところ、その小田原市民会館前の横断歩道橋が完成した時の記事を見つけた。広報おだわらの昭和42年5月号(PDF)に市内2ヶ所の横断歩道橋の完成を伝える記事が掲載されている。1ヶ所は酒匂小学校前の横断歩道橋で、もう1ヶ所が市民会館前の横断歩道橋でどちらもほぼ同時期に竣工したようである。記事によると当時の工事費で1,500万円。幅は1.5mで一辺が14メートル橋梁が3本Y字に組合わさっている。この横断歩道橋は当時としては画期的な構造だったようで、Y字の中心部分に支柱が無いものとしては全国初だったとのこと。もう建設から45年ほどが経過した小田原市民会館前の横断歩道橋。建設当時のプレートがついていないか探したところ旧稲妻屋角の国道1号の標識の横になにやら金属製のプレートが取り付けられていた。横断歩道橋の上からカメラを突き出してかろうじて撮影。プレートは何度もペンキで塗装されたようで文字の判別は難しいが1967年の文字は確認できた。当時この横断歩道橋は当時市民会館前と横浜銀行小田原支店と稲妻屋の3点を結んでいた。それから45年、横浜銀行小田原支店は労働金庫となり稲妻屋のあった場所は空き地になっている。今後この周辺はどのように変わってゆくのだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )