多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

兄ちゃんの「ビジネスマンデビュー」

2018-08-06 16:52:46 | うれしい事
今までにも、会社の飲み会や、取引先の方を交えての


酒席というのは 何度もあった兄ちゃん。


しかし、現在は 「ナントカ部長(一度聞いたが専門用語だったのでわからなかった)」として、


活躍中で、それなりの責任もある。


社長はじめ、上司の方は「これからは もう少し 上の席にも


参加してもらわねば」という事になったらしい。


先日 帰宅したところに、携帯に電話がかかり、大慌てで


何か話していた兄ちゃん。


昨日は 休日だったが、朝早くに 会社に出掛けていった。


数時間で 戻ってきたが、私に「ビジネスバッグっていくらするんだ?」と


言ってきた。夫は 書類などは持ち歩かない仕事だし、


自閉っ子は お出かけ用に 革のカバンをオーダーして持っているが、


ビジネス用、とは毛色が違う気がする。


「良く知らないけど、安いのなら 数千円じゃない?高いのは


キリがないけど。」



話を聞くと、今度 会社で 商談の席があり、兄ちゃんも同席するのだが、


「お前がいつも来てたような場所じゃなくて、ちゃんとした席でやるから


身なりもそれなりにしてこい」との仰せが。上司の方は観察眼が鋭く、


「お前スーツは 持ってるだろうけど、ちゃんとしたカバンは持ってないだろ。」と


言われ、「その通りです」と答えたら、「O日が商談に行く日だから、それまでに


カバン買ってこい。靴下や ネクタイなんかも、ちゃんとしてこいよ」と


茶封筒を渡されたそうな。その封筒のお金で足りそうかどうかを


知りたかったらしい。自分の口座からもお金を引出し、


父親に頼んで 店を数軒はしごして、要るものを揃えたらしい。


場所は 名古屋で、聞けば けっこういいお店である。


「行ったことあるのか?」というが、私は そばを通ったことも無いお店である。


「けっこう有名で、きちんとしたお店らしいよ」と答えた。


今度は 夫が 「どんな料理を出す店だ?」と 興味津々である。


はじめてのお店、という事で ちょっと神経ぴりりの兄ちゃんには、


「まあ 上座と下座も知ってるし、座布団の座り方もしってるでしょ。


一番下座に座って、あとは 出た料理を 頂きながら、


様子見て 社長さんや 上司の人の指図に従ってればいいんじゃないの。


あんたは 箸使い割と 上手い方だと思うから、相手先の人が


不快になるような食べ方や 振る舞いはしないと思うけど。


出掛ける時に 社長さんか 上司の人が アドバイスくれるだろうし、


(いつもの通りでいい)って言われたら、何でも相手の方を先にもてなして、


聞かれた事に普通に応対してたら多分大丈夫だと思うよ。」と


伝えたら 「そうか。」と言い、「親父が何出す店だ、どこに行くんだって


やかましいんだよ。」と への字口である。


「お父さんには お母さんが言っておくから。」となだめ、


夫には「会社の用事で行くんだから、本人も緊張してるし、


その日まで 話はしないで、帰ってきてからにしようよ。」と


伝えてとりあえず 二人とも落ち着いた様子。


今まで兄ちゃんが交ぜてもらったのは 会社の近場で気さくな場所や


間仕切りのない場所だったようだが、今回はお店の名前から察するに、


どうやら個室で、お座敷のようである。お座敷も 正座も 同年代の人よりも


慣れてるから、さっさと動いて お酌や その他の事もできるだろう。


和室しかない家で育つと思わぬメリットがあるものだなあと思った。


どんなカバンを買ったのか、見せてはくれないが、まあ満足のいく買い物ができたようだし、


この先も カバンの出番が多くなるだろう。会社の中で 信頼されてるようで、


よかったなあと思いつつ、会社で「やっぱりあいつを連れてって良かった」と


思われるような役割を果たして欲しいなと願っている。




イラストでよくわかる きれいな食べ方
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彩図社

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