握りこぶし

大事なことのほとんどは身の周りにある。目線がいつも遠くにしか向いていないのなら、現実に向かい合っていない。
だが大事なことのすべてが身の周りにしかない、ということではない。時折、彼方に向かって思いをはせ目を向けなければ、囚われの身になる。
大事なことの多くは現実的なことだ。一番は食べ物、二番は住むところ、3番は・・・　と数えていけば指の10本はすぐに折られる。そしてこぶしを握り締め、それ以上のことがないか、と少し考え、はっきりとはわからなくても、あるかもしれない、と思う。
そのようなものではないか、と思う。