分析

分析の眼を、向けるべき対象とそうでない対象がある。
自然科学は、まさしくその対象となるべき分野だ。そのようにして発展してきた。

分析できても、分析することによって新たな問題点を創造してしまうこともある。
ある程度のところでとどめ、あいまいさを残しておいた方がいい分野、というのが、確かに存在する。

むしろ、分析的手法が有効なのはごく限られた分野において、だ。もっとも、そうした分野においては華々しい成果を収めてきたので、非常に有効な方法であることは間違いないが、何でもかんでも同じ手法を導入すると、とんでもない極論に結び付いていしまう。それを回避するのが知恵というものだ。