試験問題

試験問題には正解があらかじめ用意されているのだから実社会で出会う問題の方が難しい、という言説を耳にする。
だが試験問題と実社会の問題は全く性質の違う問題だ。たまたま同じ「問題」という言葉を用いているだけであって、全くの別物であり、比較すること自体がおかしい。
試験問題もまた、十分に難しい。そんなことは解いてみればすぐにわかることだ。
問題は、試験問題を解く能力が、他の能力とどのような相関性があるのかないのか、ということだ。
それは常に中途半端な議論の対象となるだけであって、きちんとした考察がなされていないと思う。
試験問題を解くための塾を開催し、それを生業としているが、わかることは、マジメにやらなきゃダメ、ということくらいか。