面接練習
面接練習には悪いイメージを抱いている人もいる。
口先だけで取り繕うテクニックを磨くのでしょ、という考えだ。
確かに、面接練習を重ねると、無難な言い回し、優等生的発言に収斂していく。
けど、そこに現れるのは、嘘で塗り固めたよそ行きの自分、などでは決してない。それは、詐欺師のやることだ。
ごくふつうの、ごく当たり前に就職試験に受かりたいと思っている者なら、自分の本当の気持ちに逆らったしゃべりが、どれほど弱々しく、白々しい発言になってしまうか、よく知っているはずだ。
では、面接練習は何をするのか。
誰だって、晴れの舞台ではよそ行きの格好をするはずだ。一番いい服をきて、髪を整えて、きりっとした表情で。
面接練習は、こうした、「相手に対して最高に礼を尽くした自分」を鍛えることにほかならない。就職したら、職場においてはなるたけ自分の人格の中のよい部分をお互い持ち寄って仕事を進めていくのが、仕事のマナーだ。その入口となるのが就職試験。一番いい自分を見せるための練習だ。