小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

小田急5200形製作記2006年版・・・その1

2011年09月27日 20時00分03秒 | 小田急5200形
***この製作記は2006年5月から2006年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.27***



■小田急5200形製作記2006年版その1■



ここのところ昭和30年代~40年代の古い電車の製作が続いていたので、
たまには最近の車両も、と思い少し前から何かいいネタはないかと色々考えていました。
リバイバル旧塗装のN6や8000更新車、更に最新鋭の3000などなど魅力的なネタは沢山ありましたが、
色々考えた結果、おとなしいデザインの前面とすっきりした側面が美しい5200形後期車を作ってみることにしました。
実はこの電車、以前にも一度チャレンジしたことがあるのですが、(展示室で当時の製作記ページを
公開中です)その時は側面窓の改造の手間に音を上げて結局完成せずじまいだったので、
今回は仕上がりも大事ではあるものの、それ以上にきちんと完成させることを目標にしたいと思っています。

このページではこの5200形の製作のようすを、作業が進むごとにアップしていきたいと思います。是非ご覧下さい。
今回は銀縁ライト・シングルアームパンタ・新種別幕・・・という組み合わせの現行仕様(編成は未定)とする予定です。

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2006年5月27日



まずは前面の加工から始めました。
個人的にはヘッドライトは原形よりも銀縁のゴツい改造タイプが
好みなので、不要モールドを削除した後孔を開けてタヴァサの
9000形用ライトを取り付けることにしました。(左の画像では撮影用に
仮に付けてあります。実際には仕上げ段階で接着します)

このほか、手すり類もいつも通りクロスポイント製の金属パーツに
交換しましたが、車体裾のステップは孔の位置がズレるという
初歩的な失敗をして修正中です・・・。

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2006年5月29日



妙にやる気が出てさくさくと作業が進み、早くも先頭車・中間車
1両ずつが箱になりました。
今回は上にも書いたとおり後期車を製作するため、ドアの窓や
戸袋窓からHゴムを除去しました。戸袋窓のHゴムは凸モールドなので
普通に紙やすりで削り(極力平らに削るために割り箸に巻いて使用)、
ドアの窓周りは凹モールドに瞬着を流し込み、乾燥後に紙やすりで
整形しました。
ドアのほうは、当初パテやサーフェイサーを使うことも考えましたが、
塗装に失敗することが多く塗膜剥離時に薄め液に漬けることを
考えるとやはり多少手間はかかっても瞬着かな・・・という結論に
至りました。

屋根板は表面のザラザラモールドを削ってすべすべにしました。

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2006年5月29日



最初、前面は手すりとヘッドライト周りを軽く加工する程度に留める
予定だったのですが、以前クロポのFM車キットを組み立てる際に
買った専用金属パーツに行き先表示窓や種別表示窓らしきパーツが
付属していることに気付き、たまにはやってみようかということで
ご覧のように多少前面パーツそのものについても改造してみることに
しました。

行き先表示窓・種別表示窓共に作業の流れは同じで、元のモールドを
削って平らに仕上げた上でパーツの取り付け位置を決め、目印を
つけた後取り付け位置の中央付近に適当に孔を開け、
パーツ仮止め・位置の微調整が済んだら先ほどあけておいた孔の
裏側から瞬着を流し込んで固定という感じです。
ただ、作業が済んでから落ち着いて見てみると種別表示窓は
この前面にはちょっと大きすぎたかなという気もします・・・。

ついでに標識灯もタヴァサのPN032に交換してみました。

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2006年6月4日



4両が箱になりました。
箱組み前に済ませた作業は側面窓周りと先頭車前面の加工
ぐらいなので、今後全車が箱になり次第、帯のマスキングガイド用
モールドの削除や継ぎ目消し作業をする予定です。




ドアの窓のHゴムモールドは凹状となっているため、瞬着を
流し込んだ後で紙やすりを使って整形しますが、その作業のせい
なのかわかりませんが窓が微妙にいびつな形になることがあるので、
一通り整形が済んだら最後に窓の内側を金属ヤスリで軽く削って
やると見た目が多少すっきりします。

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2006年6月6日



5両目の箱組みが済みました。
ひたすらHゴムを削って仕上げて組み立てて・・・の繰り返しですが、
あと1両箱組みをすれば、楽しい細部工作に入れそうです。

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2006年6月12日



全車箱組みが済み、継ぎ目消しなども一通り終わったので、
細部工作を始めました。まずはパンタグラフ周りの配管ですが、
この部分は色々考えた結果、いつも通りランナー引き伸ばし線を
ペタッと貼っただけの簡易表現にとどめることにして、まずは1両の
配管が出来上がりました。
配管止めの金具は0.3ミリのプラ板を炙って薄く延ばしたものを細切りに
したうえで配管をくるむように巻くことで再現し、緑キャップの
タミヤセメントを流し込んで固めました。一部、配管が2本重なって
延びている部分があるので作業は時間がかかりましたが、何とか
形になりました。奥の車体はデハ5400となる予定の車体で、
パンタ撤去車(配管がそのまま残っているタイプ)としました。
こちらは今後配管止め表現をする予定です。

それにしてもこの電車の配管、予想以上に複雑で
仕上がりはご覧の通り多少荒っぽいものとなってしまいました。
今後修整していく予定ですが、果たしてきれいに仕上がるのでしょう
か・・・。

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2006年6月15日



3両全車の配管が仕上がりました。
左の画像はデハ5300と5500で、配管の配置はほぼ同一です。
相変わらず接着剤のはみ出しが見苦しいですね・・・。
完成時にはクーラーで隠れる部分もあるのですが、
極力きれいに仕上げてから塗装したいと思います。



今回パンタ撤去車となるデハ5400です。
配管止め表現が済んだので、ヒューズボックスや避雷器の撤去跡を
作ってみました。とりあえずわかる範囲で作ってみましたが、
今後あれこれと手を加えていく予定です。




今回は、ページの上のほうにも書いてあるとおり製作開始当初は
あまり手を掛けすぎずきちんと完成させることを第一に考えることに
していましたが、前面を改造したあたりからいつもの悪い癖が出て、
結局色々と手を加える事になりました・・・(汗
初めて使ってみる予定の物も幾つかあり、どんな仕上がりになる
のだろうかと微妙にわくわくしてます。
それにしても、専用インレタに専用スカートパーツ、シングルアーム
パンタも丁度いいのが発売されて新種別幕のステッカーも出た・・・と
ここ数年のパーツの充実振りはすごいですね。

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2006年6月17日



パンタ台やランボードの取り付けが終わり、パンタ周りが大体
仕上がりました。
パンタ台や避雷器の台座はプラ板を適当に切った後で必要に応じて
各機器の取り付け穴を開け、パンタ撤去車は機器の代わりに適当に
切ったランナー引き伸ばし線を差し込んであります。

ランボードはキット付属のものを使いましたが、そのままだと
僅かに長さが不足するような気がしたので、余っているランボードから
必要な分を切り出して継ぎ足してあります。
継ぎ目はあまり目立ちませんでしたが、念のため瞬着と紙ヤスリで
仕上げました。




今回はドアのHゴムモールドを瞬着で埋めて仕上げましたが、
そのHゴムモールドのすぐ下にあったドアレールのモールドを
所々乱してしまったりして微妙に不揃いになっていたので、
思い切ってこのモールドは全て削ってしまい、塗装が済んだ後、
金属箔素材のステッカーで復活させる事にしました。
数が多いので大変ですが、元々このモールドへの色差しが
大の苦手だったもので、今回コレが上手く行けば今後の
標準仕様になるかもしれません・・・。

実車は靴摺も同じ質感なので、こちらも同じ方法で仕上げるか
どうしようか迷っています。

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2006年6月24日



前回更新した時にどうするか迷っていた靴摺りは結局ドアレールと
同じように仕上げることにし、モールドを削りました。その後細部の
仕上げを進め、今日はいつものように下塗りとして灰色9号を
塗装しました。この塗装によってドア窓周りに仕上げ漏れ箇所が
たくさんあることがわかったので、一つ一つ修整してもう一度軽く
灰色を吹き付けて今日の作業は終了、下地がほぼ出来上がりました。

なお、先頭車の信号炎管と無線アンテナはいつもマスキングの邪魔に
なることから(屋根を先に塗る場合は関係ないですが・・・)色々苦労
していて、今回もどう仕上げるか迷ったのですが、塗装前に付けると
マスキングの問題だけでなく作業中の破損も考えられる為、塗装前に
予め穴を開けておいて仕上げ段階で信号炎管にはKATOのパーツを、
無線アンテナはキットのパーツにランナー伸ばし線による脚を
付けたものをそれぞれ取り付けることにしました。




連結面側妻板のステップはいつものようにランナー引き伸ばし線を
ペタッと貼っただけの簡易表現に留めています。ステップの配置は
小田原寄り妻面が窓の上下に一つずつ、合計4個で、新宿寄り妻面が
縦樋沿いと窓の上で片側6個、両側で合計12個となっています。
幌枠はいつもは薄く削っていますが、中々各妻面で均一な厚みに
仕上がらないなどの問題もあったため、今回はそのままにしています。




製作の合間に床板と台車を付けた車体を眺めていたところ、
ふと妙に腰高なのが気になり、色々考えた結果車高を下げてみる事に
しました。

加工自体は単純なもので、側板内側のリブを全て削り、元々リブの
上端だった位置が新しいリブの下端となるような高さにプラ材を
貼り付けただけです。床板を僅かに車内側にめり込ませる形となるため、
床下機器をつける時には床板の機器取り付け用の溝の高さをプラ板
などで浅くするなどの加工が必要になりそうです。




リブ無加工の車両(左の完成車)と今回加工した車両(右)。
寸法的には僅かながらご覧の通り見た目はだいぶ違ってくるようです。
ただ、今までリブ無加工の車両を見慣れていたせいか今回加工した
車両が逆に不自然に見えなくもない様な気も・・・。
時間が経っても不自然に感じるようなら、高さの微調整をしてみたいと
思います。



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