ねこや雑記帳

一緒に暮らしている猫のこと、料理のこと、好きな音楽のことなど綴ります

アフリカポレポレ

2009-08-03 20:50:26 | 読む


とっても久しぶりの【読む】です。
日々活字に接しないことはないけれどなかなかきっちり本が読めない。
納得がいくまで何かをするという時間が取れなかったりします。これはすごく悔しいことなのだけれど、まあ仕方が無いと諦めてもいるわけで・・・

そんな日常、この本はまたまたとぎれとぎれで読んだけれど本当に面白かった。

子供の頃「ジャンボ・アフリカ」という本を読んで(これは子供がアフリカを訪れてピラミッドや果てしない草原にびっくりするような話だったと記憶しているけれど・・)アフリカにあこがれいつかアフリカに行ってみたいと思っていたことを思い出させてくれました。



私の大好きな岩合光昭さん
その一家がなんと1年半アフリカで暮らしちゃう、その様子を奥様が綴った本です。


岩合光昭さんご本人の著作ではないので、アフリカの動物たちの写真はあまり期待できないけれど
客観的に見た岩合さんがどんな人なのか改めて認識できて「なるほどね!」

意外や意外、岩合さんはかなりの「殿様」でした。

岩合さんそっくりの娘さん・薫ちゃんの幼児らしからぬボキャブラリーにびっくりしたり
奥様の思い、アフリカでの日々の暮らしの大変さに驚いたり共感したりで楽しみながら読んでしまいました。


この本が書かれた舞台が1981年から
このときのお嬢さん、就学前の薫ちゃん、今はいったいどんな大人になっているんでしょう?
幼児期にこんな貴重な体験をした人にお会いして話を聞いてみたい、もし、この本を読んだ方ならきっとそう思うんじゃないかしら?


今はこの本絶版らしいです。
私たまたま◯ックオフで見つけました。
ちょっと汚れていたので(?)¥105
お買い得品だったね

ペンギン荒野をゆく

2009-05-13 14:31:40 | 読む
少し前にしゅんちゃんがペンギンの絵本を紹介した記事を読んで思い出したのがペンギンの写真集。





ペンギン大好きな写真家鎌倉文也さんが6年かけて世界各地のペンギンを撮影した写真集。

実はこの本、ずいぶん前に横須賀のショッピングセンターの福引きで当たったもの。
自分では手が出ないくらいバリアボーな写真集に嬉しいびっくりでときどき思い出しては開いてペンギンの可愛らしさににんまりしていました。

同じ物は今手に入りにくいようですがこの方の写真集はたくさん出てるようなのでペンギン好きな方にはおすすめです。

ちょっとだけかわいいペンギンご紹介



雪原に堂々とした勇姿





ぼんやりたたずむエンペラーペンギンの親子





本当は足が長いのよ





右のペンギンの足先がらぶり~


猫たちよ!  

2008-10-28 18:20:12 | 読む
  猫たちよ! 浅井慎平 角川文庫


本棚を整理していて発掘(笑)

猫や動物の写真集は圧倒的に岩合光昭の物が多いのだけれど、これは多分書店で何気なく見つけて買ったのだと思う。

被写体が同じ猫なのに、どうしてこんなにも違うのだろうと改めて驚いた。
切り取られている猫の表情が雰囲気が全然違う。

もちろんどちらの猫も愛らしいことにかわりはないけれど、浅井慎平の猫は一言で言ってしまえば【クール】
カッコいいのだ。
岩合光昭の猫は【可愛い】ひたすら可愛い。

これは猫が可愛いとかクールなんじゃなくて写真の持つ雰囲気がそうなのかもしれない。
浅井慎平と岩合光昭の写真の違い?
猫はどこへ行っても猫だものね。

どちらの猫もすごく魅力的。
猫好きな方におすすめです。


青空の方法 / 宮沢章夫

2008-06-12 17:29:56 | 読む


宮沢章夫のエッセイが好きだ。
そんなにたくさん著書があるわけではないので書店で見かけるとついつい買ってしまう。
買ってきては思い出したように何度も読んでそのたびにニヤリとしたりこらえきれずに爆笑したりアヤシイおばさんになって愛読している。

宮沢章夫は劇作家であり、小説が芥川賞候補になったこともある。
その小説も読んだけれど実はよくわからなかった。
理解できない?面白くない?
読んだ当時そう思ってそのままになっている。

また時間が経って読んだら面白いと思うか、やっぱりよくわからないか、そのうち再読するつもりで本棚に飾ってある。


このエッセイは朝日新聞のコラムに毎週連載されていたものがまとめられている。

新聞連載中、毎週楽しみに読んでいたのだけれど、1冊の本になってどんどん読むとどんどん面白い。

何が面白いか・・・・この著者の目の付け所
普通だったら見過ごしてしまうようなことに目が行ってしまう。
行ってしまったら真面目に考えるのだけれどその考え方が面白い。

多くの建築家はなぜスタンドカラーのシャツを着ているか?を考えてみたり

いきなり「中国人は大げさである」と始まるコラムでは「白髪三千丈」をとりあげて「長年の憂いのために頭髪が白くなり9キロ先まで伸びた」と計算して伸び放題にもほどがあると嘆いてみたり

なんでも計算してみたくなること、例えば場所の広さを東京ドーム何個分なんて換算することを「計算する病」なんて言ってみたり、どこから読んでも面白い。

著者自身があちこちで書いているけれどそのほとんどが「ほとんど意味が無い」ことばかり。
意味が無いけれど読んでいておかしい。
ものを見る角度、考えるものさしが面白い。

どこかに「脱力系エッセイ」なんて解説があったけれど確かにそうかもしれない。

意味が無くてどうでもいいことだけれど妙に納得して読まされてしまう宮沢章夫、お薦めです。

でもね、電車の中やカフェでは読まない方がいいかもしれません。



猫とみれんと  寒川猫持

2007-05-06 15:13:06 | 読む

 文芸春秋社

 

猫好きの歌人、寒川猫持の歌集。

ずいぶん前に田辺聖子が絶賛しているのを読んで以来ずっと気になっていた。

【もみじ饅頭一個くわえて走ってるあの縞縞がうちの猫です】

こんな短歌あり?

文庫でも出ているらしいけれど書店で見かけたこともなく見つけたら買おうと思っているうちに10年くらい経ってしまったのではないかしら(苦笑)

それがたまたま先日Amazonで探し物をしているときに検索したら、あるじゃない

しかも1円送料340円・・・この価格設定はいったい・・
届いたのは長いこと売り場にあったのに売れなくて腰巻が少し破れちゃった、そんな様相の新品。

早速読みました。
一気読み。

猫と暮らしている、奥さんと別れた、その奥さんにはたっぷりの未練がある、猫のにゃん吉をどっぷり可愛がって、なんだかすごくメメシくておかしい歌が連綿と綴られています。

短歌に興味がなくても猫好きだったら面白く読める1冊。

≪ネコ好きの美人と淋しいオジサンにお薦め!≫(腰巻より)

 

 


岩合光昭 『猫を撮る』 

2007-04-14 18:08:52 | 読む

大好きな動物写真家、岩合光昭さんのこんなタイトルの新書。
(朝日新書¥756)

新刊案内を見たときから気になって読みたくて
買い物のついでにTSU〇AYAに行ったら広~い売り場に新書コーナーはほんのちょっと。
目指す岩合さんは見当たらない

注文してもいいけれど仕事場の近くの本屋さんで探したらありました

「ネコのことならイワゴーさんに聞け!!」って腰巻の白猫が言ってます。
さらに「ネコを撮ると健康になれる!!」って猫まみれで素敵な笑顔の岩合さんが言ってます。

これは買うしかないよね。

まだ半分くらいしか読んでいないけれどほぼ毎日猫を撮っている私には興味深いことが満載。

猫写が趣味じゃない人でも岩合さんの写真が好きな方にはお薦めです。

あの素敵な写真のヒミツがたくさん書かれてます。
それとモノクロだけど写真もどっさり。
ラブリィなカラー写真も少しだけど載ってます。

それで私もヒッキーな猫写

これじゃ猫を撮っても健康にはなれないね。
猫写で健康になれる理由が知りたい人はこの本に書いてあります

背景をもっと写しこんだ方がいいのか・・・なんて考えちゃうところがすでに影響を受け始めている

 

猫の目の高さで撮る、目にピントを合わせる・・・やってみた
おほほ・・・

 

 


ダン・ブラウン  天使と悪魔

2007-01-16 21:16:02 | 読む

私の大好きなAさんお薦めの本がこれ。

え~っと、作者、ダン・ブラウンは去年話題になった「ダヴィンチコード」書いた人です。
これは「ダヴィンチコード」の前作だとか・・・

「ダヴィンチコード」は原作も映画も、面白い、いい加減だ、ストーリー展開がどうこう、あれこれありました。

・・・が、読み物として、私はエンターテイメントとしては充分楽しませていただきました。

ちょっと読んでみて【つまんない!】と思った方はその先読まなければいいだけの話です。

所詮本も音楽も【嗜好品】みたいな物ですから

そんなわけで今日はこれです。

この作品も中途半端だとかストーリー展開に無理があるだとかいろいろ聞こえてきますがそんなものは気にしません。

読んで面白ければそれで良し!

・・現在三分の二読み終えたところです。
今日はモモコを病院に連れて行った後、都内へ出かけるのにバッグに一冊。

往き帰りの電車で一冊読破。
うううむ、面白いです。

残るは三分の一!!

いつ読もうか?
どんどん呼んじゃってあっという間に結末はちょっともったいないなぁ・・

そんなわけで気になるあなた!
ぜひどうぞ。
ただちょっと長いです。文庫で3冊。

 


スノーモンキー  岩合光昭

2006-10-10 17:51:36 | 読む

たまたま本屋さんで見かけて手に取ったらどうしても買ってしまう、買わずにいられないのが岩合光昭さんの写真集。

今までは主に猫の写真集ばかり買っていたのだけれど今日はこれを購入。

ぱらぱらページをめくったらもう最後。

他の本には脇目もふらずレジに直行。

いろいろな人の撮った猫写真、たくさん見てきたけれど多分岩合さんの猫写真が一番好き。

岩合さんの猫(動物)に対する思いやりとか思い入れみたいなものが好きなんだと思う。
写真からそういうものがきっちり伝わってくる。

どんな動物の写真でも一目見て岩合さんの写真だなっていうのがわかる。

この【スノーモンキー】は長野県の地獄谷温泉に住む野生のニホンザルの様子を3年間かけて取材したもの。

表情豊かな猿たち、本当に愛らしい
雪の中で転げまわって遊ぶ子供たちの表情もたまらなく可愛らしい。

雪深い山の中での暮らしは可愛らしいとばかりは言っていられない本当に過酷なものもあるけれどそれをきちんと認識してもやっぱり猿たちの表情がたまらなく愛らしい。

もし機会があったらぜひご覧ください。

そのほかにもたくさんたくさん素晴しい写真集が出ています。
文庫本化されたものもたくさんあるので迫力には欠けるけどお手軽なのでおすすめです。

詳しくはこちらのサイトでご覧いただけます。

 


マイルス・デイビス自叙伝

2005-07-01 11:41:25 | 読む
7月になりました。
いかにも梅雨時らしく雨が降ってます

こんな日は猫も眠いらしく家のあちこちのそれぞれが好きな場所でごろごろしています。
どこに9匹も猫がいるの?っていうくらい静か。

さてマイルス・デイビスです。
ものすごいボリュームの自叙伝・・・先日偶然会った義弟が貸してくれました。

デビューした頃から始まって年代を追ってマイルスが独白してる筆致で書かれています・・・が
なかなか進まない

最初から読んでみたり気に入ったレコードのことが書いてあるあたり見当つけて読んでみたり
あちこち【読み齧ってる】ます。

いつになったら読破できることやら・・・なんだか『夏休みの課題図書』みたい

らもチチ 私の半生 青春篇

2005-05-11 18:01:06 | 読む
まず最初に言っちゃいます。
これものすごく面白かった

電車で読み始めたら笑いを堪えるのに必死でそれでも読むのが止められなくて、腹筋がケイレン起すんじゃないかっていうくらい苦労しながら読みました。

作家の中島らもとミュージシャンのチチ松村が幼少の頃からどんな生活を送ってきたかを2年刻みで延々とラジオで対談したものが本にまとめられています。

青春篇というだけあってこの後に中年篇というのもありますがどちらも面白い。

話している二人はすごく真面目なのに【やってることがヘン】だったり【会社の上司がヘン】だったりなにしろなんでこんなに【ヘンな人】に出逢っちゃうのか、なんでこんなに【ヘンなこと】やっちゃうのかまったくわからないけどなにしろ可笑しい。

興味のある方はぜひご覧ください。

にゅるにゅる生きて52歳であっという間にこの世からいなくなっちゃった中島らもの秘密がわかるかもしれません。

でもね!電車の中では読まない方がいいかもしれないね