徒然なか話

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「カーネーション」ふたたび!

2018-03-22 20:11:42 | テレビ
 2011年秋から2012年春にかけて放送された朝ドラ「カーネーション」が再放送されるらしい。個人的にはこれまで放送された朝ドラの中では最高傑作だと思っていたので再放送を期待していた。本放送の最終回前後に、このブログにアップした感想を再掲してみた。
【再放送日程】
  2018年4月9日(月)より 毎週月曜から金曜の午後4時20分から午後4時50分(2話ずつ放送)

2012年3月30日
 半年間楽しみに見てきた「カーネーション」がいよいよ明日最終回となる。ほぼ毎回見た朝ドラは珍しい。それだけ面白かったのだろう。その最大の理由はやはり渡辺あやの脚本にあると思う。もともと彼女の脚本が大好きで、これまで脚本を担当した映画やドラマは全部見ているが、そのいずれの作品も登場するキャラクターたちが実に面白い。映画の「ジョゼと虎と魚たち」もそうだし、「天然コケッコー」や「メゾン・ド・ヒミコ」もそうだし、テレビドラマの「火の魚」や「その街のこども」もそうだし、もちろん今度の「カーネーション」もキャラクターたちの面白さが際立っている。彼女はインタビューなどでよく「脚本を書いていると、キャラクターたちが勝手にしゃべりだす」というようなことを言う。おそらく自分の中でキャラクターたちのイメージがしっかりできあがっているから、場面場面でそのキャラクターが言いそうな言葉が自然に浮かんで来るのだろう。ともかくこの「カーネーション」も期待を裏切らなかった。さて明日のエンディングは何かひと仕掛けがあるだろうか。
2012年4月2日
 今朝目が覚めると、ふと「あゝ今日はもうカーネーションはないんだ・・・」とちょっぴり寂しさに襲われる。8時の時報とともに新番組「梅ちゃん先生」が始まったが、ただぼんやりと眺めているだけ。しばらくはカーネーション後遺症が続くかもしれない。
 それにしても渡辺あや、やるなぁ。最終回で初めてドラマの構造に気がついた。この物語は結局、奈津(栗山千明)が病床で見ていた朝ドラだったわけだ。つまりこの話はあくまでもドラマであって、奈津がそれをどう見たかは視聴者それぞれの評価に委ねるという、そんな想いを渡辺あやは込めたのかもしれない。しかも、その朝ドラさえも晩年の糸子(夏木マリ)が、若い頃の自分(尾野真千子)を回想していたという二重の階層構造になっている。だからこそわずか1ヵ月でもヒロインのキャスト変更が行われたのかもしれない。そう考えると納得がいく。第1回目の放送の少女時代二人の糸子によるコーラスが再び最終回に登場し、見事なドラマのくくりになっていることも合わせ、実に巧みなシナリオの構成にあらためて感心した。



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