今夜のBShi「八百万の神がすむ山河 ~村治佳織・白洲正子祈りの道を往く~」は、日本人の宗教観の原点に迫るドキュメントでとても興味深かった。白洲正子ファンであるクラシックギタリスト村治佳織が、白洲正子の巡礼の旅を辿り、日本人の特異な宗教観の表れである「神仏習合」の原点をたずねる、といった内容だった。スペインでの生活も長く、キリスト教とイスラム教の対立を目の当たりにしている村治佳織は、白洲正子が日本人の誇りと綴った「神と仏が共存する祈りの心」にあらためて感動し、ギター演奏でその気持を表現する。番組の最中にも東北や関東の余震のテロップが流れていたが、海外の人たちからミステリアスと驚かれた被災者の姿も、白洲正子の言葉と無関係ではないと思った。
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