僕は映画を見始めてやがて60年になる。しかし、かつて自他ともに認める映画少年そして映画青年だった頃の熱気はすっかり冷めた。これは僕が歳をとったせいばかりではない。最近の映画はいろんな面で刺激の強い表現ばかりが目立ち、僕らが子供の頃に見ていた映画とは全く別ものとしか思えないからだ。そんな折、今年のアメリカのアカデミー賞作品賞になんと白黒サイレントのフランス映画「アーティスト」が選ばれたそうだ。フランス映画がアカデミー賞作品賞をとったのも初めてだそうだが、そりゃそうだろう、フランス語のセリフがあったら対象外になるだろうから。それはさておき、この「アーティスト」の受賞は「映画とはなんぞや?」ということをもう一度原点に帰って考え直すよい機会になりそうだ。まだ、インターネットで予告編を見ただけで内容はよくわからないのだが、子供の頃よく見ていたフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画を髣髴とさせるシーンが見られるようだし劇場公開が楽しみだ。
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