徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「男なら」のはなし。

2021-09-15 18:59:11 | 音楽芸能
 民謡歌手の水野詩都子さんが、先週に続き、NHK FMラジオ「民謡をたずねて」の第三週目に出演されます。今回は山口県民謡の「男なら」を唄われます。先週唄われた「ヨイショコショ節」と同じ幕末長州ものですが、曲は「おてもやん」と同じ「そうじゃおまへんか節」系といわれています。

 放送日:9月16日(木)17時30分~18時

 この「男なら」は文久3・4年(1863・1864)に攘夷思想にはやる長州藩と英仏蘭米の列強4国との武力衝突事件、いわゆる「馬関戦争」の際、外国船の攻撃に備え、萩の菊ヶ浜に土塁を築いた武家の妻女たちによって唄われた作業唄だと伝えられています。「おなご台場」とも呼ばれるこの土塁を築いた女たちの唄が「男なら」なのです。

 この「男なら」を僕が初めて聞いたのは、高校3年生だった昭和38年の山口国体の時でした。宿舎となった美祢市の旅館で地元の女性の皆さんが、この唄と踊りを披露されました。それ以来、僕にとって山口県の民謡と言えば「男なら」なのです。
 ところが、10年ほど前、久しぶりに「男なら」を聴きたくなってYouTubeで探したのですが、出てくるのは「よさこいバージョン」ばかり。少々頭にきて、山口県文化振興課に、いったいホンモノの「男なら」はどこで聴けるのか、とクレームまがいのメールを送りました。担当者もこちらの趣旨を理解されたようで、県内の関係団体などを調べ上げた懇切丁寧なお返事のメールをいただきました。そのメールに添付されていたのが下の写真です。

 やっぱりこの唄は女性に唄っていただきたい。明日の放送が楽しみです。


毎年2月、萩観光シーズン開きで披露される「男なら」(萩城趾指月公園)

 「男なら」にはいろんな歌詞がありますが、共通しているのは次の歌詞です。


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