この物々しい写真は今から119年前の明治35年11月、熊本で行われた陸軍特別大演習の際、外国の駐在武官宿舎として使用されたわが母黌・済々黌の風景である。明治天皇の二度目の熊本行幸をお迎えした陸軍特別大演習がいかに盛大な行事であったかがうかがえる1枚。(冨重写真所写真展ポスターを写させていただきました)
われわれの時代には既に校舎は建て替えられていたが、初代校舎の前で演習視察から帰って来たと思しき外国武官たちの乗馬姿に明治後期という時代を感じる。極東の小国が大国ロシアと戦火を交えるまであと2年という歴史の1ページでもある。
▼現在の済々黌校舎
われわれの時代には既に校舎は建て替えられていたが、初代校舎の前で演習視察から帰って来たと思しき外国武官たちの乗馬姿に明治後期という時代を感じる。極東の小国が大国ロシアと戦火を交えるまであと2年という歴史の1ページでもある。
▼現在の済々黌校舎