徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

アメとムチ

2006-01-13 21:11:44 | その他
 川崎厚労大臣が昨年12月7日の「第14回社会保障の在り方に関する懇談会」で、母子家庭などに支給される児童扶養手当と給付削減に関して「アメとムチ」と発言したことに対し、市民団体から抗議を受けている。「手当は支給するが、働く意思のない人は減額しますよ。」ということを比喩的に表現したかったらしいが、全くの誤用といわざるを得ない。
 そもそも「アメとムチ」がどういう意味か国語辞典で調べてみると、『〔ビスマルクの社会主義運動に対する政策を評した言葉から〕譲歩と弾圧とを併用して行う支配または指導の方法。』とある。
 児童扶養手当などの経済的支援制度は、本来ならば、たとえ母子家庭であっても自立できる社会にしなければいけないのに、そうできない政治の欠陥を穴埋めしているに過ぎず、国が国民に「譲歩」しているわけでもなんでもない。
 また、子供を育てながら低劣な条件でしか働けない母親がどうして「弾圧」を受けなければならないのか、全く理解に苦しむ。
 川崎厚労大臣という人は将来有望な実力者と聞いていたが、それでこの程度か・・・という感じだ。
 会議の議事録は首相官邸のホームページにまだ掲載されているので、おひまな方はどうぞ。