norinorimiffyの日記

きょう
だれかに ちょっと聞いて欲しいお話
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償う

2011年03月11日 | Weblog

今日の毎日新聞一面の記事は

元少年3被告 死刑確定へ でした

 

同新聞の朝刊では 「時代を駆ける」というシリーズで 

いろんな方の生き様を紹介しています

今は 吉松 政春さん(56才)という 北九州視覚特別支援学校の全盲の校長先生のお話です

3月10日に こんな記事がありました 引用します

 

 点字を覚えて少しは読書の喜びを取り戻しましたが(注:この方は途中で失明された方です) なかなか読みたい本は点訳されない。本を読むのが唯一の趣味だったので 失明は大きな痛手でした。そんなとき手を差し伸べてくれたのが 中退した高校の副校長。先生は福岡拘置所で死刑囚に週一回話をする教誨師(きょうかいし)で 拘置所では当時多くの死刑囚がボランティアで点訳をしていたので 「君の分も頼んでみようと」言ってくれたのです

読みたい本を担当の死刑囚に依頼すると 数日から二ヶ月ほどで点訳本と 手紙が送られてきました。感動という言葉で表現できないほどうれしかった。

 

こうして 読書の喜びを 再び味わえるようになった 吉松さんなのですが

盲学校在学中の夏 拘置所から送られる点訳本が途絶え 間に入ってくれた先生に聞くと

「刑が執行されたんだよ」という 答えが返ってきました

ショックで 寄宿舎までの帰り道は涙が止まらなかったそうです

本を 点訳したからといって

犯した罪は 消えるわけではありません

被害者の方や その周りの方々の気持ちが

そのことで 癒えるわけでもありません

わたしは 死刑の是非・・・ を 今 ここで 述べるつもりもありません

でも

罪を 償うということは どういうことなのか

ちょっと 考えてしまった norinorimiffyでした