その日 わたしはまだ布団の中にいました。
ガタガタ・・・「地震?」思わず起き上がると
ドドドド・・・・とますます揺れはひどくなりました。
まだ幼稚園だった二人の息子は 事の重大さに気付かず 「電車みたい」とのんきな声。
奈良で生まれ育った私は 大きな地震を知りません。
何が起こっているのかよくわからないまま
それでも 「かなり激しく 長く揺れている これは今までのとは違う」と感じていました。
夫は宮城県の出身で 大きな地震を体験しているため
いつもは 私がかなり揺れたと思った地震でも 「大丈夫 大したことない」と言うのが常でしたが
その時は 「大きな地震だ」と言いました。その言葉を聞いてわたしもとんでもないことが起きたことを実感しました。
それからも しばらく余震が続いて その度にドキドキしていました。
テレビからは 被害の大きさが流れ それが 時間を追うごとに大きくなっていきました。
今日の朝 5時46分。そんなことを とりとめなく思い出していました。
本日の言葉を何にしようかと いろいろ思いめぐらせて
ありきたりかもしれませんが この歌にしようと思いました。
歌詞の中でも いつも胸が締め付けられるような思いになるところを お伝えしようと思います。
叶えたい夢もあった
変わりたい自分もいた
今はただ なつかしい
あの人を思い出す
誰かの歌が聞こえる
誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える
悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう
(作詞・岩井俊二 作曲・菅野よう子 「花は咲く」より)
叶えたい夢もあったはず 変わりたい自分もいたはず
それが 断ち切られてしまった たくさんの人の思いを
忘れてはならないと 思います。