のら猫の三文小説

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次平の敗北 No.16

2012-12-16 18:41:23 | 次平の敗北

鉄一の結婚の背景



鉄一は、お香やお恵の裸が眩しかった。特に3つ違いの姉の裸は、心に焼き付いていた。俺は、姉よりもいい女を手に入れる。まだ綺麗な母が裸であえぎ声をだして姿とお恵の裸が頭の中で交差していた。大きくなって、姉は薬種問屋で又働き始めた。もっと綺麗になり、本来知識も豊富で、努力して、勉強して、弁の立つ姉がいた。奔放ではあったが賢い姉が、結婚して落ち着いて商売に熱心に取り組んでいる。

とても、俺は敵わない。事業部門に来ると、姉よりも賢いような功一がいたが、功一は馬鹿にせず、冷静に教えてくれた。功一より劣るかもしれないが、賢く、発明や工夫を熱心に考えている人もいた。俺はこの人たちの夢を、繋いでいけばいい。俺は俺だ。それで心が軽くなった。

そんな時に目から鼻に抜けるような賢さはないが、素直に笑う素朴なお照に出会った。細身な母や姉とは違う、肉付きのいい娘だった。お照はよく笑った。お照には、姉のような奔放さはなかったが、様々な贈物をしたり、逢い引きを繰り返していると、身体を許してくれた。大きな胸も母や姉にはない新鮮な魅力だった。大きな胸をもんだりしている内に、お照も興奮していく。

そしてついに月に数回か関係するようになった。お照は、結婚を口にするようになった。お照は、母親に感づかれ出していた。はぐらして関係は続いた。結婚しようとは思ったが、母や姉に紹介すると、何を言われるかわからない。まだいいだろうと思いながら、お照の乳首をいじったり、胸をもんだりしていると、お照は言った。「鉄一さん、私はあなたの遊び相手なの? 私じゃ結婚にしてくれないの。百姓の娘は遊び相手なの。」鉄一「百姓といっても庄屋の娘じゃないか? お前とは結婚したいと思ってる。お前を今度父に相談するよ。父も忙しいからすこしまってくれ。」お照「お香様は、あなたの母親じゃないの。お香様にも紹介してくれないの?」鉄一「母はもっと忙しいから、まず父に相談して、母の都合見て。」お照「嘘、お香様、この間あんたの所へ来ていた。私をお香様に会わせられない娘なの?」鉄一「判った。様子見るから暫くまってよ。お前と結婚するよ。」お照「本当なの。あんた 私を単に遊び相手とみてるじゃないよね。」鉄一「もういいだろう。結婚するから。」といいながら数カ月関係は続いた。お照は何度も、鉄一に催促するようになっていた。ついに、鉄一は決心して、鉄平とお香にお照の事をうち明けたのであった。


婚礼前に妊娠がわかり、あの時はじたばたしたが、お照とは、うまくいっていた。すぐに出来た鉄造の後がなかなか出来なかったが、女の子と男の子もできた。お照には、今や財界でも有名になった姉のような賢さはない。姉には大局観があって、全体を見通させる考え方をする。あの賢い義兄さんも、技術的な点は兎も角、経営では姉には頭が上がらない。俺が敵う訳がない。

義兄も、お恵さんの夫と言われる事について、心に屈折したものがあるのだろう。この間 乱暴に扱い、姉さんを2回続けて逝かせたそうだ。翌日腰に力が入らず、大変だったとこぼしていた。姉さんは怪物で、翌朝は起きた時は少し腰に力が入らないとぼやいていたが、会社へ行く頃には、元に戻っていたらしい。色々とやり方も聞いた。素朴なお照の笑顔がいい。その上お照には、細身の母や姉とは違って、豊かな胸がある。あの胸と笑顔に俺は助けられてきた。この会社も、鉄材も鉄加工品も優秀人材が揃い、時代にも合ってる。お純は、姉ゆずりの賢さで、会社を急成長させた。あんな男遊びが激しかった「やりたいだけの女」がいまや「名社長」だ。漏れてくる経営手腕も凄い。人と比較するのは止めよう。俺は俺で、優秀な人の助けを借りてやっていこう。お照は、俺と姉さんとを比較する事は避けてくれる。



お照も姉に影響されて、勉強していたが、家で俺を助けてくれている。お照は、姉さんに感化されて、やろうよと言うようになったし、口うるさく喧嘩もするが、姉と俺を比較したり、お純と鉄造を比較する事は避けてくれている。でも心の中では、馬鹿にされてるようにも感じているのは、俺の僻みかもしれない。最近やっていない、一度お照に俺の女と言わせてみたい。義兄さんから、こっそりやり方も聞いた。他の人からも聞いている。試してみよう。





お照は、思っていた。「鉄一は、義姉のお恵さんを苦手と思っているらしい。お恵さんは 奔放と言われているけど、今は思慮深い、賢い人だ。やる事は好きで、直ぐに口にするが、綺麗で賢い人だ。あの人と比較されては、鉄一は可哀想だ。お純ちゃんは、奔放でよく遊んだが、結婚すると、会社も急成長させ、お恵さんより凄い経営者になるだろうと言われている。お純ちゃんと比較しては鉄造も可哀想だ。その話はしないでおこう。鉄二郎はまだ16才だが、才能あふれる子とは思えない。春江は13才でまだわからないが、はっきりとした言い方をし、よく本を読んでいる。ここの家は女の子に才がでる家かもしれない。

ただ男の子の付き合いには注意させていこう。お恵さんやお純ちゃんは特別な女なのだ。私もお恵さんに比べられるとつらい、あの人 若くなっていっているようで、私より若く見られるし、まだ綺麗だ。一緒にお風呂に入ると私でも見ほれる身体をしている。その上賢い。春江も美人だと思うけど、お純ちゃんと比較されるとつらいだろう。

お純ちゃんは人形のように可愛いし、綺麗だが、恐ろしい程賢いらしい。お義父さんやお義母さんも比較する事は避けてくれていた。 私は誰とも比較されたくないし、鉄一や子どもたちも比較されたくないだろう。 

それにしても鉄一はやってくれない。今日はあいつのものを弄ってやろう。 一平さんですら、この間3回もさせられたそうだ。お恵さんは、「2回続けて、頭が真っ白になった。翌朝腰がふらついたそうだ。最近感じやすくなり、益々やるのが楽しい。お純に話したら、真剣に聞いていた。」と言っていた。一平さんも洋介さんに、色々教えているそうだ。あの二人は妻が有名になり、屈折したものがあるのだろう。でも少し乱暴に扱われると、興奮するものだろうか。 私も一度そんな経験をしたいものだ。鉄一じゃ無理かな。

お純の会社は大きくなっていった。



織物と裁縫などをしている会社は、商会の傘下に入った。お純が経営や運営に入っていくのは、簡単ではなかった。お恵は薬種問屋の娘で育ったたので、薬種問屋を知っていたが、お純には織物や裁縫などとは無縁であった。

しかし 時代は洋装化を求めていた。お純が運営に関与する前にも、軍服や官服などの裁縫は増えていた。お純が注文を増やし、今までのように、注文されて作るのではなく、計画的に作る事ができた。やがて計画的に洋服用の生地などを生産していった。やがて、生地だけでなく、紡績の分野にも進んでいってまた成長していた。

軍服や官服などから、民間へと洋服が波及していくにつれて、洋服用の生地は伸びて、お純の会社も、生地や紡績が伸びていく事になった。

しかしそれだけでもなかった。不意に利益が急激に伸びる事もあった。資金需要が必要になる時にその利益急増があった。それで設備更新や拡張が出来ていた。お純は殊更説明もせず、自慢にもしなかった。それに時代の流れにも乗っていた。お純に対する信頼や統率力が上がり、それは会社がより一層成長していく事に繋がっていった。その結果、紡績から服飾までを手がける大きな会社に成長していった。


洋介は、お純に対して、可愛いとか綺麗とか思いは持っていたが、天才経営者とか名経営者までは、余裕を持って聞いていたが、お純に対する評価が高まるにつれて、次平先生の息子よりも、あの名経営者であるお純の夫と紹介されだした事に対して心の屈折を感じていた。同じ思いを持っている一平には、共感を持っていた。洋介「お義父さん、お義母さんを激しくしたらしいですね。お純が、お義母さんからそんな話聞いて、私も迫られています。どうしたんです。」一平「私はいつもお恵さんが、財界の有力者と紹介され、私は単なるその夫としか紹介されないのに、屈折してした思いを持っていたので、いつか お恵を征服したという思いを持ちたかった。」洋介「その気持ち、私にはよく判ります。」一平「私は、そこで、お恵さんに私が夫である事を知らせようとして、お恵さんに、わざと乱暴に振る舞って、・・・ 洋介くん それは.・・・」洋介「それは、お純にすると後が怖い。」一平「私も翌日は大変だった。でも君は若いし、お純から、お純は洋介の女という言葉を聞きたくないのかね。」洋介「それは勿論です。」一平「だから.・・・」洋介は、念のため鉄一にも話を聞いて、お照おばさんに、「お照は鉄一の女です」と云わせた事も聞いていた。洋介は計画を立てて、考えていた。 お純は、お恵から聞いた話を洋介に何度話して、「洋介さんも頑張ってね」と言った。


 
洋介は、自分もお純も翌日が休みである日の晩に、お純に試してみる事にした。お純は、いつものように、洋介のものを舐め、しゃぶりだした。洋介には、お純の弱点はまだ分からなかったが、試してみる事にした。そして激しいバトルが起きた。


翌日、洋介さんは、身体中に力が入りにくかったがなんとか起きた。お純は、もう起きていた。お純は、子どもを見に行っていた。お純は、上機嫌で、お妙と話していた。「お妙、お早う」お妙「かあたん おはよう。ごきげんでちゅね」お純「きのう 凄く良かったの。」お妙「よかったでちゅ」といいながら、二人で歩いて、寝室にきて洋介に「おはよう」と二人で言っていた。洋介も「おはよう」と返した。洋介は食堂に行き、朝ごはんをたべようとしたが、あまり食べられず、すこし休む事にした。お純は、元気にご飯を食べて、お妙と話しながら、下の子をあやしていた。「洋介さん 食欲ないの、今朝は素振りしないの」洋介「今朝はまだ疲れている。少し休むよ」といいながら寝室に戻った。「あいつは、怪物だ。」と思いながら、暫く休んでいた。その晩、お純「洋介さん 今晩も頑張ってくれるの。」洋介「今日は無理」お純「私もさすがに、昨晩は何度も逝かされたし、今日は休むわ。でも1回位はできるけど。」洋介「お前 何ともないの?」お純「そんな事ないわ。今日は朝 少し身体に力入りにくかったよ。洋介さん どこかで練習してたの?凄かったよ。」洋介「そんな事してたら、死んでるよ。」お純「私、すっきりしてる。お母さんが頭の中が真っ白になると言ってけど、本当。又しようね。いつも私は洋介さんの女よ。洋介さんもそう言ったでしょ。私の男でしょ。軽く1回位できない?」洋介「お前 本当に凄い。」お純「ねえ いいでしょう?今晩は、私が上で動くわよ。」といいながら、洋介のものをしゅぶり、舐め大きくして、洋介のものを自分の中に入れ、上で動いて、洋介から中に出させた。」お純「すっきりした。お掃除しましょうか?」洋介「いいよ。している内にもう1回になると、俺死んでしまうよ。もう 出来なくなるよ。」お純「それは大変。でもお掃除だけなら。」と言って綺麗にした。お純「又 少し大きくなってるよ。」洋介「もう駄目。」お純「私、もう寝るよ。洋介さんの女は寝るよ。」洋介「お純の男も寝るよ。お純 好きだよ。」お純「私も好きだよ」と言って二人は寝た。洋介は疲労感とともに、「お純は、身体も頭も、常人とは違う怪物だ。でもそんなお純と出会って、良かった。」と思っていた。






お純は、忙しくなってきた。洋介と会って、今までになく感じていたし、子供たちももできた。洋介の努力で、「頭を真っ白になる」経験も味わった。毎日は無理だけど、時々洋介は「頭を真っ白になる」ように努力をしてくれたし、お妙や洋一といると楽しい。この家で、洋介と子どもたちとのんびり暮らそうと思って寝る事もあったが、朝になると、気持ちが切り替わり会社に入ると、頭も切り替わっていた。

もうお純には、利益を大きく上げたいとかは考えなかったが、会社自身が大きくなる体質になっていた。今の仕事の見通しを考えたり、成長していく分野を研究して、進出したりしていた。投資や設備更新はしていく必要はあったし、得意先や軍や政府の人との挨拶も必要だった。
今を維持しようとして、結果として成長していく事になった。お純の気持ちとは別に、会社内部が成長を求め、そして会社内部から自然と成長するようになっていた。お純はそれほど外部に出ていく事は避けた。

明治の混乱期と言えども、小娘に対する批判も考慮して、ある程度の年輩者を表面的な窓口とした。昔からの機織場や織物場が傘下に入りたいと言ってきた。お純の会社にない製品や技術を見れば、その将来性の検討をしたり、販売先の確立や原材料の調達、設備の更新などの仕事が増えた。労働条件もお純の会社より良い所は少なかったが、それでも参考になる点もあり、取り入れるべき事もあった。

お純は、できるだけ人に任せるようにしたが、それでも忙しくなった。部門長も相談に来たし、工場を増えたので、相談してくる人も増えていた。時代は変わっていたので、需要も変わっていった。お純自身も、需要に対する調査もしていた。働いている人も増え、お純の責任も増えていった。出張も増えていった。





お純は、3人目の子どもを授かった。子どもたちを連れて、お恵の家に行っていた。お妙はいつものように、横で聞いていた。

お恵「今度は少し長く休むの。」

お純「みんな喜んでいるよ。私ってそんなにうるさいかしら。」

お恵「あまり全力出すと疲れるの。少しはみんなが、ゆっくり出来るように考えるのも必要だよ。」

お純「洋介さんまで、今度はのんびり、お義母さんの家で休んだ方がいいと言うのよ。」

お恵「それだけ 搾り取られているからじゃない。頭を真っ白になるまでやってと言うんだろう。」

お純「そんなに言わないよ。毎日じゃ私も大変だし。洋介さんも私も忙しくなってるし、妊娠していると分かったら、そんなにやれないし。」

お恵「昨日はしただろう。」

お純「それは暫く出来ないからから。でも上で少し。」

お恵「お腹大きいし仕方ないよ。その前は、」

お純「仕事の片付けもうまくいったので、3日前かな。」

お恵「お前 お腹大きいんだよ。やりすぎだよ。」

お純「妊娠していると無性にやりたくなる事あるのよ。時々」

お妙「お母さん 綺麗になってるよ。朝ご機嫌の時多いよ。毎日ご機嫌だったりしていた事もあったよ。」

お恵「洋介さんも休息したいよ。」

お純「でも忙しい時は10日以上もしない事もあるのよ。そういうお母さんだってやりたくなると、お父さんを襲っているのでしょう。」

お恵「襲うとは何よ。誘っているだけよ。」

お妙「お父さんも、よく襲われて、搾り取られたと言ってるよ。お母さんの技は凄いとも言ってる。私にも教えてね。」

お恵「お妙、お前 次平先生の家に遊びに行く時は、そんな話してないでしょうね。」

お妙「してないよ。お母さんが真剣に、やるとか舐めるとかは、お父さんのお祖父さんの家ではいってはいけないと言うの。お母さんがこれからは、曲がりながら進んでいくとか単に西洋化じゃなくて、今までの土台に立ちながらも、西洋の文化も吸収していくので、今後の予想は難しいとか話しているとしか言ってないよ。お母さんから英語も教えて貰ってるとかの話はしたよ、お祖父さんの家 本も多いし、人の身体の事も教えてくれるよ。」

お恵「お純、お前、家でもやるとか舐める以外の話も、少しはするんだ。でもお妙、分かるの。」

お妙「はっきりとは分からないけど、面白いの。」

お恵「お妙、お前賢しこくなるよ。」

お妙お父さんのお祖父さんは、お祖母さんのこと 賢いと誉めてたよ、お恵祖母さんは大変賢いけど、お純さんは計り知れない。

お恵「確かに計り知れない。」

お純「どういう意味?」

お恵「別に、例の機織場は、どうだい?」

お純「働いている人の事もあるし、織り方もいいみたいだし、工場も広い。場所もいい。でも何で売りたいの?」

お恵「じり貧だし、息子さんが、政府で偉くなったし、後を頼む人もいないし、お純の所は働いている人も受け入れるし。」

お純「あのままでは、少し大変でしょう。直ぐには全部洋装になるとは思わない。むしろ時間はかかると思うけど。でも、少なくともあの生地以外にも作っていかないと。岩内さんが、機械を入れて、少しつづ変えていく事を考えているの。今までの織物も残して、裁縫の人も入れてと考えているの。先方とは金額でもほぼ合意したみたいよ。私、動けないから、最後は遠藤さんに頼んでいるの。でも工場増やすと色々大変なの。」

お恵「でも、注文増えてるから、工場は増えさないと。」

お純「それはそうだけど。新設とか既存の増設も進んでいるし、色々と面倒なの。任せているけど、やっぱり私も忙しくなる。洋介さんとの時間減るし。」

お妙お父さんのお祖父さんがね、お純さんは、世の中の為に働かないといけないといってた。お母さんは、仕事を作って、みんなに仕事をしてもらう為に、頑張っているのでしょう。それが、天が命じているお母さんの役割だって。私も自分の役割がわかったら、頑張らないといけないよって。

お恵「そうだよ。お純、私だって、一平さんとのんびり暮らしたいと思った事もあったけど、自分の役目は果たそうと頑張っているのだよ。楽しみながらも、やっぱり自分の役目を。お前は遊んだ分も頑張らないと。」

お純「またそれを言う。でも仕方ないね。会社に入れば、頭は切り換えるけど、家で洋介さんといる時、このままと言う気持ちになるのね。私の役割か、そうかもしれない。」

お恵「私はお前より若い時から働いているよ。お前はこれからだよ。それにお前はのんびりすると、危ない女になるかも知れないよ。」

お純「どういう意味なの、又遊び出すとでも言うの。私は、お腹の子入れれば、三人の子持ちなのよ。」

お恵「私は、のんびり出来ないように、お母さんが次々仕事を任せてきた。最近、お母さんが言うのよ。お前は頭を使って働いていないと、例え子どもがいても、遊び出してどうしようもない女になったかもしれないと言うのよ。お前も、一緒だよ。いや私以上だね。」

お純「そうかもしれない。私もそう思う事あるの。正直に言うと。やっぱり頑張るしかなのね。私もお母さんも。」

お妙「頑張れ お母さん。才は、天から与えられたものだ。自分だけのものではない。自分の才を磨き、才がない人を馬鹿にせず、良く見て参考にしなさい。才を慢心して怠まけてはいけないとお祖父ちゃんも言ってた。

お純「お母さんとお妙が、監視役か。私、可哀想。でもお妙、意味を分かってるの。」

お妙「いつも言われるの。良くはわからないけど、少しばかり分かっても、私はお利口だと、人を馬鹿にせずに、もっと頑張れかなと思ってるの。」

お恵「お妙の方が賢いかも。」

お純「次平先生さんからの受け売りよ。」

お恵「お妙は、次平先生の家に良く行くの」

お純「私が連れて行ったり、洋介さんが、連れて行ったりしてるの、ここはお母さんも働いているし、お妙は、次平先生やお義母さんに可愛がれているの、次平先生、最近家におられる事も多いし。鉄平お祖父さんの家はたまにだけど。」



そんな時に、お純に、遠藤と営業の部門長が相談に来て、話して帰った。

お純「もう ゆっくりさせてくれない。」

お恵「お前がお腹にいた時も、同じ。私が母さんのお腹にいた時も同じだったらしい。」

今度は、お恵に会社の輸入部門の人が来て、相談して帰った。お妙と話しながら、洋一をあやしていたお純が言った。

お純「お母さんは、今でも同じね。」







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