のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1634

2018-10-06 00:00:21 | 新しい子猫たち 

香奈の隣のレストランの考え方は、香奈の家の調理が基本、香奈だけでなく、神之助とか加代子たち 、それ以外の家の人たちの嗜好とか生活スタイルにもあった食事を考える。料理人として腕を披露したいと本質的な気持ちは当然ある。


 


冶部ホテルのレストランは 本質的にホテルのレストラン。注文があって最高品質の料理を提供する。外観を愛で、味を堪能する。食い残りはどうするとか 後でレンジで温めるとかは考えない。


 


冶部ホテルのレストランの ローストビーフは本質的には ビーフステーキのようなもの、提供された時に最高のパフォーマンスをするように作られている。同一路線ではいくら香奈の隣のレストランでも味に差が出る。何しろ冶部ホテルのレストランの肉料理のシェフは有名人。


 


香奈の隣のレストランのシェフは考えた。みんな忙しい、一分がそれこそ何万、何十万、いや時には億になる仕事をしている。そんな時にレンジで簡単に温められ、そこそこの味のローストビーフを提供できる。お酒のつまみにもなる。そんなものを目指した。冷凍処理せずに氷温保存も今は出来るようになっている。


 


あの猫は 単にローストビーフが上手いではなく、両方食ってみて、それが判った。香奈の隣のレストランのシェフの意図まで判った。派遣のコックも感心していた。そこまで判るのか しかも猫で。


 


あの陽太親衛隊の奴も感心していた。単に飯を食っている、猫のお気に入りを食っているのではなく、色々な意図 背景まで判る、しかも子猫なのに。


 


ワシはドーダ 色々な立場の人がいる。自分が公明正大とかに酔ってないか。色々の立場の人が利用しやすいような福祉を前進させていく。 政治家は選挙に通ってナンボ。だからリトルホワイトは色々と考えてくれた。昔は選挙に不安があった陽太親衛隊と言われたが、今は ほとんど鉄板選挙区になってしまった。この立場を作ってくれた事に感謝して福祉の前進を図るようにしないといけない。自身が公明正大かどうかは全く意味のない事だった。悪魔と取引しても、国のため、国民のため、選挙区の人のたちに尽くすのが国会議員なのだ


 


やがて コイツは この子猫を抱くようになって、この子猫の現実的な洞察力を感じ取るようになって、逆に この子猫はコイツの人柄、誠実さをしるようになった、政治家なのに。リトルホワイトがこういう人たちの世話を焼く理由が判った。この世に存在しないような政治家が 逆に最も必要なのだ。


 


 



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