のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.798

2016-05-24 00:00:08 | 新しい子猫たち 




アイツは リトルチャタロウ とこの役員が話して打ち合わせる時に側にいて聞いていた





あの役員は金融政策とか金融にはまったく判らないので リトルチャタロウの意見を良く聞いた。





アイツはリトルチャタロウがまとめたような論文ではあったが 博士号も取っていて、ある程度はわかり、むしろこの役員にこれはコーダとも言える事もあった。リトルチャタロウは それを詳しく説明し、君の説明は短略的すぎるとか アイツをたしなめる事もあった





アイツは あの役員に言葉の使い方を 一から学んだ。元々アホではなかった。言葉飾るのでもないが 言っていい事と悪い事、話すタイミングとかを学んでいた








アイツは注意を受けても 本来 天衣無縫 人の気持ちを知ろうとする気持ちがなかった。


アイツが 突然と結論を言って あの役員がそれをやんわりと修正して 


アイツは


そうですよ、僕の言いたかった事は


とか誤魔化す。





そんな事が続いた。





しかし アイツはかえって注目された。初めにドーンと本音を言っているようなものだった。そして実現可能な形として あの役員が修正する。そんなスタイルが定着してきて、アイツも そんなにアホではなかったので、言葉使いも 少しはマトモに変ってきた。





アイツはなにしろ香奈直系ではあるので、その立場も他人は意識した。ソイツが 天才猫 のリトルチャタロウの意見をベースに あの役員の言い回し、交渉術を身につけてきた。ドンドンと理事会とか役員会での意見の重みが増えてきた。









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