ココの話は、面白かった
特に企業分析、次の狙い目の株式は、注目になった
実は話が面白いだけではなかった
香奈ファイナンシャルを構成している企業群は、香奈ハイテクを除いて、いわばココが注目して買い上げてきた企業、ココは単に売買する積りだったが、税金対策もあって、正人がココから買う、と言っても内部だけの問題で済んだ。
そうした企業群に対して、正人は、ジブ総研へ依頼して、その企業にとって今後役立ちそうな技術や研究を頼み、経理をはじめとして、管理部門は、香奈事務総合センターを作り、応援していった。この負担は大きく、当初は香奈ファイナンシャルの利益はごっそりと減った。
この背景には、持ち株としては大きな比重を持つ香奈オフィスがヤタラと儲けだして、しかも配当も抑えたものの、各国の香奈オフィスの株式は、従業員にも取得させるように変わったので、そこそこの高配当は出した。香奈ハイテクも利益が出るようになり、やはり従業員にも株式を取得させていて、利益に見合った、高配当もやっばり出した。
香奈ファイナンシャルとしては信じられない程の利益になって、陽太が作った法人税の仕組みは、所得に応じて税率を上げていた。寄付控除枠も増やして、税金を払いますか、自社で規定にあった、社会福祉法人に寄付しますか との規定だったが、やはり枠の制限もあった。
正人が、会計ゴロたちと相談して、利益圧縮するための秘策がこの支援だった。ただこの秘策は、やがて 次々と齟齬を生んだ、支援していた企業が儲けだし、ここからの配当が増え、支援していた事務処理もコストが減り、結局は利益がやたらと増えてきた。
懲りない正人は次々と支援を増やした。懲りないと云うだけではなかった。一度作った香奈総合事務センターに、もう一つの大きな銀行の退職者を中心に人材を集めていた。この人たちの仕事確保の意味もあった。ただこれも仕事を増やすと、人も更にいる、人材を確保すると仕事もいる。ある程度の人は香奈ファイナンシャルが支援している企業に移籍する。更に人が必要、こうした人たちもそれなりに自然と話をして協調していく。堂々巡りしている内に、香奈ファイナンシャルグループなるものが出来ていた。、
ところが、正人は会社の問題点とか将来性を見抜く力はなく、本人もそれは認め、ココの選択を判断の基礎とした。正人は優秀な人を見抜く力があるが、正人自身が優秀ではない、本人もそれを自戒していた。
ココはやがては、猫たちの企業群の役に立ちそうな会社を選ぶ視点も追加して、主にチャチロウグループの力になりそうな会社が増えた。リトルチャは、運用主体の金融資本であったので、ここは対象とはモトモトしにくいのだ
ココのツブヤキ を聞いていた かなりの多くの人は、香奈ファイナンシャルグループと云える会社群は、このココのツブヤキで考えている視点で選ばれて、育成された会社群と判った。これらの会社群の問題点とそれを乗り越えていく話も時々出てきた。言いたい放題ではあったが、ココは話す時はそれなりに真剣だった。
そして、ココのツブヤキで、ココが注目している会社は、香奈ファイナンシャルの自前の運用部門にとっても一つの視点なのだった。株屋絡みの奴らにはココ程のスタンスは持てず、ココの視点で売買している内に、ココの習性が身についてもいた。
ココのツブヤキは投資だけでなくて、次の注目される企業ではあったのだった。
言いたい放題のココの視点は案外正確で的を得ているものでもあった。いわば公開で香奈フィナンシャルが注目し、理解が得られれば支援していくよと云う企業について、ココが話をしていると判る人もいたのだ。
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