のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1656

2020-09-13 01:30:46 | 新しい子猫たち 
彼の奥さんの父親の登場で ピリピリとしていた リトルホワイトの財団は リトルホワイトへの恐怖から脱する事が出来た。リトルホワイトの猫語がみんな完全に判っていたワケではなかった、リトルホワイトの知識 判断はスバ抜けていたが、真意はよく判らない。それだけに恐怖に似た思いがどうしても残っていた


彼の奥さんの父親は リトルホワイトの真意まで気が付いた。ナーンダと云う思いと そこまで考えていたのかという思いが共存していた。彼の家の地下温泉に行くと 猫語の真意が判ると言う話も出て、幹部たちは時折行くようになった。本当に リトルホワイトの真意が判るようになった


以前の恐怖とは違い、リトルホワイトの真意が判るにつれて、恐怖は尊敬と変わりつつあった。彼の奥さんの父親も 関連企業の利益を図る事は現に慎むようになった。それはリトルホワイトの真意と云うか、リトルホワイトの興味にも似た私心はあっても私益はリトルホワイトにはなかったからだった。


リトルホワイトの財団の調査の能力は群を抜いていた。彼の奥さんの父親の関連企業の話が出てくると利益を図るどころか 彼の奥さんの父親にとってはそんな事をしているのかとの驚きの方が多い。それとなく 彼の奥さんを経由して注意させる。利益と云うよりも企業としての姿勢にも似たものであって、注意を受けた、関連企業のトップにとっては、驚きにも似たショックを受けた。少し調べると受けた注意が何なのかよく判った。自分達が知らない事まで知っている、注意しなくては。

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