のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1832

2021-04-19 00:21:17 | 新しい子猫たち 
徹は簡単に言った。勝さんも政則君も自分を基準としすぎではないのか。だから香奈ハイテクは出来上がったような技術者、研究者 そして 自分のスタンスをきっちりと持った経済通の人たちを引き抜いてくるしかなかった。それを変えないといけないと二人も言っていたのに。やはり評価の基準は高すぎると僕は思う。二人は今後我々で育てていける人物かどうかにあって、今の二人のレベルが問題ではないと思うがどうだろうか と言った。


あの二人は 今の学生のレベルでは確かに高い と思います。ただ絶対的には たいした事のない 自分のレベルを知らなすぎる、それで自惚れている傾向があって それは問題ですけど あの二人は直ぐに判る筈 と同席していた人たちは言った、政則と勝 は あの二人のレベルで 自惚れるなんて考えもしなかった。そうか 自分を賢いと錯覚していれば、あの程度でもいかにも何でも知っているような対応をする事もあるだろうな。政則は 講演会でも そうした若い奴を見てきた。そうかもしれない。確かにそれを知れば あの人は伸びるかもしれない。 と政則は言った。 勝 も そういう一面があるのかもしれない、あの人の技術レベルはたいした事はないが 多方面についての関心は強い、今の社内の専門家すぎる面を是正できる人になるかもしれない と言った。


単にバイトの面接ではなく 未来の 将来の 香奈ハイテクを率いる人たちの採用のような熱い議論があった。香奈ハイテクの幹部の大勢は 将来の香奈ハイテクを支え、今の高齢層の持っている技術レベルの継承 社内のレベル維持が今後大きな問題と成り得るとの強い危機感があった。そのテストケースが今回のバイト採用なので 二人が成長していけば 当然社員になり 幹部を目指してくれる筈との思いがあったのだ。

コメントを投稿