のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1841

2021-05-01 00:27:11 | 新しい子猫たち 
そんな事があって やがて 猫は院長代行の奴と奥さんに話をしておきたい と言った


母屋のバアサンは もう家族気分だったのでその場にいた


猫 は詳しく 話してくれた、

あの息子たちとのなれそめ そして親しくなっていく過程を、そして驚く事に この段階で 猫 はリトルワイト系列に彼女たちの身元調査を依頼していた。それで 院長代行の奴と 奥さんには黙っておいた方が良かろうと云う事になった


彼女たちの母親 が 娘さんを産むまで の事をどこで調べたのかワカラン程 細かく調べていた。彼女たちの母親も 息子たちと同じような 資産家の 子 でしかも有名大学卒の奴と付き合っていた。彼女たちが あの息子たちに惹かれた理由は お父さんを心のどこかで探していたのかもしれなかった。ただ相手は 相手が妊娠したと判ると 急に態度を変えて お腹の子を降ろせと言った。母親たちは 降ろした振りをして相手側から去ったのだ。そして大変な苦労をして 彼女たちを育てた。そこにはナンダカンダもあった。


ただ猫は 院長代行の奴と奥さん が これを知りながらも いい顔をする、黙って交際を認めるとは 残念ながら思わなかった。息子たちも 変わったと云っても損得勘定が先に出やすい、親たちの反対を押し切ると云うと 援助も得られない、多分彼女たちから去るだろう。それでは折角の縁を逃す事になる と思っていたのだ


院長代行の奴は 猫に聞いた。息子たちは知っているのか


猫は言った。

知らないよ、決して人には親であっても言ってはいけない。死ぬまで黙っていない といけない事だから。貴方たちもそうだよ。他人に話していけないよ、それは人間としての最低限の態度だよ。

香奈ハイテクの奴らが 尋常ではない 結婚祝い とか ナンダカンダを贈ったのは 普通の態度ではない、香奈ファイナンシャルの正人は 直ぐにナンダカンダを調べる奴で 調べた事は 徹、政則そして勝 だけには話をしているだろう。それが あんな贈り物をした理由だろうと私は思う。香奈ファナンシャルとか香奈ハイテクがここまで大きくなったのは 様々な理由はあろうが 根本は 傘下になった企業、働いてくれる人たちを それぞれに黙ってサポートしていったのが根本だろう。


院長代行の奴も奥さんも黙ってしまった。知っていて 息子たちの交際を認めたとは自信をもって言えない。 猫の今度の電光石火の仕業で認めざるを得なかっただけだった。それを出来る程 人間が出来ていないと思わざるを得なかった


バアサンは 私は最近 物覚えが悪くて 直ぐに忘れてしまう。ただ 私の息子たちの時も 貴方のような存在が欲しかった。家柄、相手の資産は教えてくれる人はいるが その人が本当に息子たちの為になるかを教えてくれる人はいなかった。


三人は 続けて言った 猫の言葉に愕然とした


彼女たちの父親は社会的には 成功したよ、そして 寂しく暮らし 突然の急病でこの世を去った。名前は言わないよ、ただ彼らは 少ない友人にこう言った事があるらしい。僕はどこかで間違った。本当に大事なものを失ってしまったような気がする。社会的に成功してきた人だから 聞いていた人は不審に思ったそうだ。


院長代行の奴 は確信した。猫はそれも息子たちに言ったのに違いない。アイツら が自分の考えで 今回のような事をできる とは思えなかった

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