のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1865

2021-05-25 00:40:28 | 新しい子猫たち 
会長は 洋治にも この女の子を紹介していた。女の子は洋治とも碁を打った。指導碁とも言えた。アマ高段の会長にとっても洋治と碁を打つのは苦手。碁にならんのだ。まさか洋治を木っ端みじんに粉砕する事は出来ない。それをこの女の子はそれなりに上手く打っていた。


後で 洋治は あの子は棋士には向かんのではないか、私はヘボで棋力なんぞはワカランが 勝負事をするにはもっと厳しくないと。あの子は優しすぎる。と会長に言った。


隣にいた 有希は言った。優しさは 欠点ではない、長所である。それを活かせる仕事はいくらでもある。きっと 大きくなると もっともっと可愛くなる。他人を思いやる気持ちがあって 可愛いのは 立派な武器になるよ。


有希はこの子を可愛がった。影響力のある つまり出資していて 事実上の有希エンターテインメントプライズ傘下のブランドは多かった。 有希エンターテインメントプライズは 有希の資産管理会社でもあり 名だたるブランドを傘下にしている会社の中で 有希が気に入っていた、ある高級ブランドの服をこの子にあげた。有希の指示があってサンプルを幾つか持ってきた、会長室の担当は、この子をモデルとする事を考えて 幾つかの写真を撮って、ジイサン、バアサンたちの許可も取った、ジイサン、バアサンたちは田舎特有の もっさりとしていた服装をしていた。このブランドの服の写真を見せて この服をあげる、しかもコーディネートまでして と言ったのだ。金には困らんが ジブシティーのみんなの中で飛びぬけて もっさりとしていた、ジイサン、バアサンたちには これは魅力だった。そしてこの女の子の写真はそれこそ全世界にこのブランドがばらまいた。 最初 サンプルの写真を有力代理店だけにみせた。これが好評で 瞬く間に世界に流れた。この可愛い子は誰だと言う話も出ていた。


中国も富裕層が多い国で この写真を知っている人もいた。

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