不十分な体制で、売上高を増やすとかえって 管理費が増えて利益そのものが下がる。まして、今まで有休完全消化を前提としていた、社員配置そのものを見直す必要も出てくると言っていた
チャタロウが初め、このシステムを導入する時は、懐疑的だった、チャタロウグループの幹部たちも今ではチャタロウの考え方にどっぷりとつかり、依然のチャタロウのような言い方をしていた
チャタロウグループはリトルキャット九州を除いて、それほど高利益の企業体質からは遠い存在だったが、利益はそこそこあるし、無理する事はないと云う雰囲気が強かった
ただチャタロウグループで取り扱ってもらえない製品は、どこかオカシイ所があるのではないかと疑う人たちも出てきて、要望に応えて、販売体制を整えるのは必要ではあった
そのため、政則ルートで入ってきた社員を教育していく事にしていた。
政則ルートで社員が入ってくるのが少ないのはジブ本体、リトルチャグループ、瑠璃興業くらいのものだった。元々ジブ本体はいわば頭脳部門、そして政府との付き合いの関係上ある程度の官僚の受け入れはしないといけなかった。
リトルチャグループは何と云ってもゼニの亡者、どうすればゼニが儲かるかについて、天才とも云える才覚がないとそもそもやっていけない。瑠璃興業は、獲物が見つかった時の対応、獲物を探す才覚がそもそも必要、誰もが、ハゲタカにはなれない、ハゲタカ適性はそんなにはいないのだった。但し シックステン事業本部は、瑠璃興業と云っても別世界なので、大体人材の採用はあのオッサンに任されている独自の部門で、この部門はそこそこの人は採用していた。