あのジイサンは経理部を立て直すと共に管理部局の精神的な柱になっていた。あのジイサンに依存する傾向がみんなにあった。そのジイサンが女子社員を可愛がり、期待している事はみんなに判った。まだ若い女の子とは言わないまでも若年の女性にオッサン連中が従う事になり兼ねないと云う恐怖心もあって、それまでの幹部連中も本気になりだしていた。
本気になるのはいいが、社内がギスギスしては困るとジイサンは考えた
新しい部をこのジイサンが作った背景にもなっていた
オッサン連中には安ど感が出ていた。女の子は所詮女の子と云った雰囲気もあった。
ただあの女子社員の元に預けられていた、社員は各部では持て余し気味の元気の良すぎる女性や反抗的な奴らだった。
あの女性がいないと攻撃的な態度を見せるようになった。あの女子社員は妊娠も軽い事もあって、ヒマらしい。エンゼルホープジャパン病院でもふとしたきっかけで女帝の診察を受けたらしい。ジイサンも見舞いに行った時にこれまた偶然に会った。女帝曰く、精神的に負担にならない限り、出来る範囲で普段の生活を続ける方がかえっていいのよ。
あのジイサンは残った奴らに、あの女子社員に都合を聞き、体調のいい時には相談に行く事は認めた